メキシコAI新興企業プリメロが1200万ドル調達、中南米大手企業の業務改革をサポート
プリメロが狙うのは金融、通信、エネルギーなど中南米の「ブルーチップ」と呼ばれる大企業だ。

メキシコのAIスタートアップ「プリメロ(Primero)」は25日、AIを活用して中南米の大手企業の業務改革を支援する事業を本格的に開始し、1200万ドルを調達したと発表した。資金調達は中南米を代表するベンチャーキャピタルのカゼック(Kaszek)と、米国のジェネラル・カタリスト(General Catalyst)が共同で主導した。
プリメロが狙うのは金融、通信、エネルギーなど中南米の「ブルーチップ」と呼ばれる大企業だ。これらの企業では、長年使われてきた旧式のITシステムや大量の手作業が業務効率化の障害となっており、AIを導入することで事務処理や社内業務を自動化し、生産性を高めることを目指す。
同社の事業は単純な生成AIサービスの提供にとどまらず、既存の企業システムにAIを組み込み、人間が担ってきた反復的な業務を自動化することに重点を置く。新興企業にとって導入が難しい大企業市場に焦点を当てることで、企業向けAI市場での成長を狙っている。
今回の資金調達は中南米でも企業のAI導入需要が急速に高まっていることを示す動きでもある。米国などではAIを活用した業務効率化が先行している一方、中南米では既存システムの刷新やデジタル化が十分に進んでいない企業も多く、AIによる業務改革には大きな市場余地がある。
プリメロにとって課題となるのは、企業ごとに異なる古いシステムや業務慣行をAIとどのように統合するかだ。今回調達した1200万ドルを成長に生かし、中南米の大企業を対象に導入実績を積み重ねられるかが、今後の成長を左右することになる。
