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コロンビア中部の森林火災、犯罪組織による放火の可能性、当局が捜査

政府によると、ある住民が撮影した映像には、オートバイに乗った人物が林に火を放つ様子が映っていた。
2026年8月25日/コロンビア、中部トリマ州で発生した山火事(AP通信)

コロンビア中部トリマ州で森林火災が相次ぎ、今月だけで300平方キロメートルが焼失する事態となっている。州当局は一部の火災について、麻薬カルテルや武装集団が意図的に火を放った可能性があるとみて、捜査を進めている。州政府は25日の声明で、放火を示す証拠があるとして、捜査当局に情報提供したと明らかにした。

政府によると、ある住民が撮影した映像には、オートバイに乗った人物が林に火を放つ様子が映っていた。また地元消防の報告では、ある火災でガソリンが使用された痕跡があるとしている。現時点ですべての火災が犯罪組織によるものと確認されたわけではないが、当局は人為的な放火が含まれている可能性を視野に捜査を進めている。

州政府は武装勢力などが森林火災を利用して治安当局の注意をそらし、州南部にある金採掘地域で活動を強化する狙いがあると指摘した。デラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)大統領も一部の火災が意図的に引き起こされた可能性を懸念し、関係閣僚に調査を命じた。さらに、消火活動への支援を得るため、米国とチリにも協力を要請した。

一方、火災の拡大には異常気象も影響している。トリマ州では今月、一部地域の気温が平年を2度以上上回り、降水量も平年より約30%少なくなっている。高温と乾燥によって植生が燃えやすくなり、火災が発生・拡大しやすい条件が形成されている。トリマ州以外でも森林火災が発生している。

特に被害が深刻なトリマ州では、これまでに住宅約50棟と農地約8000ヘクタールが焼失した。死者は確認されていないものの、トウモロコシやレモンなどの農作物が失われ、家畜の飼料にも影響が出ている。

今回の火災は異常な高温・乾燥という自然条件に加え、犯罪組織による放火の可能性まで絡む複合的な危機となっている。

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