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メキシコ南部オアハカ州で銃撃事件、市長死亡、警察が捜査

州当局が政治的暴力の可能性も視野に入れて捜査しており、犯行に関与した人物の特定と逮捕を急いでいる。
2025年11月2日/メキシコ、中西部ミチョアカン州ウルアパン、殺害されたマンソ市長の葬儀(ロイター通信)

メキシコ南部オアハカ州で13日、同州サンミゲル・アマティトランの市長であるブラボ(Joel Bravo Martínez)氏が何者かに射殺された。州当局が政治的暴力の可能性も視野に入れて捜査しており、犯行に関与した人物の特定と逮捕を急いでいる。

オアハカ州検察によると、ブラボ氏は13日、何者かに撃たれ、その場で死亡が確認された。詳細な犯行状況は明らかになっていない。当局が「重大犯罪」として捜査手続きを開始した。州検察は現場周辺の証拠収集や関係者への聞き取りを進めている。

AP通信によると、ブラボ氏は数週間前から自身の身に危険が迫っているとして州政府に警護を要請していた。所属する野党・国民行動党(PAN)は市長が脅迫を受けていたにもかかわらず十分な保護措置が講じられなかったと主張している。

事件を受け、中央政府は声明を発表し、州当局と連携して捜査を進めるとともに、地域に追加の治安部隊を派遣したことを明らかにした。政府は「不処罰は許さない」と強調し、実行犯だけでなく背後関係についても徹底的に調べる方針を示した。

メキシコでは近年、地方政治家を標的とする襲撃や暗殺事件が相次いでいる。麻薬カルテルやギャングが地方行政に影響力を及ぼそうとするケースも多く、首長や議員、候補者らが脅迫や暴力の対象となってきた。政治家に対する攻撃は地域社会の統治機能を弱体化させ、住民の安全や民主主義そのものを脅かす問題となっている。

昨年には西部ミチョアカン州ウルアパンの市長が暗殺され、大きな衝撃を与えた。今回の事件も同様に、地方自治体の首長が暴力の標的となった事例として注目を集めている。野党からは政府の治安対策が十分機能していないと批判が上がっている。

今回の事件はメキシコが米国、カナダとともにFIFAワールドカップを開催している最中に発生した。政府は大会期間中の安全確保に万全を期していると説明しているが、地方都市で続く暴力事件は同国の治安問題の根深さを改めて浮き彫りにした。捜査当局は犯行の動機や組織犯罪との関連性について詳しく調べる方針である。

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