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コロンビア北東部の警察本部前でトラック爆発、警察官11人負傷、警察犬1頭死ぬ

爆発は夜明け前、県警本部が入る施設の正面付近で発生した。
2026年8月1日/コロンビア、ノルテデサンタンデール県ククタ、トラックが爆発した現場(AP通信)

コロンビア北東部ノルテデサンタンデール県ククタで8月1日未明、警察本部前に駐車されていたトラックが爆発し、警察官11人が負傷、警察犬1頭が死んだ。政府は国内最大の左翼ゲリラ「民族解放軍(ELN)」によるテロ攻撃との見方を示し、実行犯の特定を急いでいる。

爆発は夜明け前、県警本部が入る施設の正面付近で発生した。トラックに仕掛けられた爆発物が起爆したとみられ、建物の屋根の一部が損壊したほか、周辺の窓ガラスが広範囲にわたって割れるなど大きな被害が出た。負傷した警察官11人はいずれも病院に搬送され、命に別条はないという。一方、施設で警備任務に当たっていた警察犬1頭が爆発に巻き込まれた。

国家警察の長官は記者会見で、「卑劣なテロ攻撃だ。責任者を突き止め、法の裁きを受けさせるまで捜査の手を緩めることはない」と強調した。

サンチェス(Pedro Sánchez)国防相はX(旧ツイッター)への投稿で、ELNによるテロ攻撃と非難し、事件解決につながる情報提供に対し6万ドルの報奨金を支払う方針を明らかにした。

現場となったククタはベネズエラ国境に近く、麻薬カルテルや武装勢力が密輸ルートの支配権を巡って長年抗争を続けてきた地域である。ELNは1960年代に社会改革を掲げて結成されたゲリラ組織だが、現在では違法金採掘や麻薬取引を資金源とする犯罪組織としての性格を強めている。ENLはコロンビアと隣国ベネズエラで約6000人の戦闘員を擁するとされる。

今回の爆発はデラエスプリエジャ(Abelardo De La Espriella)次期大統領の就任を目前に控えた時期に発生した。同氏は反政府勢力との和平交渉を打ち切り、軍事作戦を強化する方針を掲げている。

一方、退任するペトロ(Gustavo Petro)大統領は「全面和平」を掲げてELNなどとの対話を進めてきたが、武装勢力による大規模攻撃が相次いだことで交渉は決裂した。

2016年のコロンビア革命軍(FARC)との和平合意後には地方の勢力空白をELNなどが埋める形となり、各地で治安悪化が続いている。今回の事件は新政権の治安政策を占う試金石となる可能性がある。

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