ペルー・ナスカの地上絵付近に小型機墜落、乗客乗員13人全員死亡
事故が起きたのは、首都リマの南方約450キロに位置するナスカ地域。

ペルー南部の世界遺産ナスカの地上絵付近で8月1日、遊覧飛行中の小型機が墜落し、乗客乗員13人全員が死亡した。国営メディアが速報で報じた。同機には観光客11人と操縦士2人が乗り、地元警察によると生存者はいなかった。
事故が起きたのは、首都リマの南方約450キロに位置するナスカ地域。ナスカの地上絵は砂漠に描かれた巨大な動植物や幾何学模様からなる古代の地上絵群で、約2000年前に造られたとされる。全体像を地上から確認することが難しいため、小型機による遊覧飛行は国内外の観光客に人気があり、地域の主要な観光資源となっている。
当局は墜落原因、機体の状態や飛行状況、気象条件などを含めた詳しい調査を進めている。事故現場では警察や救助隊が機体の残骸を回収するとともに、犠牲者の身元確認を急いでいる。
ナスカの地上絵周辺では過去にも遊覧機の事故が発生している。2022年には小型機が墜落して乗客乗員7人が死亡したほか、それ以前にも遊覧光飛行中の墜落事故で複数の犠牲者が出ている。観光需要の高まりに伴い遊覧飛行は盛んに行われているが、安全運航の確保がたびたび課題として指摘されてきた。
今回の事故はペルーを代表する観光地で発生した重大事故として地域住民に大きな衝撃を与えた。当局は事故原因の究明を進めるとともに、同様の事故を防ぐため、安全管理体制や運航基準の見直しについても検討を迫られる可能性がある。
