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インド首相が試験漏洩デモに言及「処罰では問題解決しない」

モディ氏は演説の中で、若者は誤った判断をすることがあるものの、「裁判所を何度も行き来させたり、社会の中で苦しめたりしても問題の解決にはならない」と強調した。
2026年7月25日/インド、首都ニューデリー、風刺政治団体「ゴキブリ人民党」の支持者たち(ロイター通信)

インドのモディ(Narendra Modi)首相は8月1日、全国各地で先月発生した学生デモで自らに対する批判が相次いだことについて、「学生を処罰しても状況は改善しない」と述べ、刑事責任の追及よりも対話と指導を重視する考えを示した。各地で逮捕・起訴された学生らへの寛容な対応を求める発言として注目を集めている。

モディ氏は演説の中で、若者は誤った判断をすることがあるものの、「裁判所を何度も行き来させたり、社会の中で苦しめたりしても問題の解決にはならない」と強調した。またモディ氏は逮捕された学生たちを「道を誤った子どもたち」と表現し、社会全体が彼らを正しい方向へ導く責任を負っていると訴えた。さらに、自身や家族に対する侮辱的な言葉についても「許したい」と述べ、支持者にも報復ではなく冷静な対応を呼びかけた。

今回の抗議運動は約200万人が受験した国家試験で問題用紙が流出したことをきっかけに始まった。受験制度への不信に加え、若年層の失業や将来への不安が重なり、学生を中心とする大規模なデモへと発展した。

参加者たちは教育制度の抜本改革や関係者の責任追及を要求し、首都ニューデリーをはじめ各都市で抗議活動を展開した。一部では警察との衝突も発生し、多数の学生が逮捕・起訴された。

抗議運動を主導した若者主導の風刺政治団体「ゴキブリ人民党(CJP)」は最高裁長官から失業中の若者を「ゴキブリ」と呼ぶ発言があったことへの皮肉として名付けられた組織で、SNSを通じて急速に支持を拡大した。政府は事態の沈静化に向けてプラダン(Dharmendra Pradhan)教育相の辞任を受け入れたほか、試験制度改革や問題漏えい防止策の導入を約束し、学生側もいったん抗議活動を終了した。政府は今後、試験問題の漏えいに対する刑罰を強化する法整備も進める方針だ。

一方で、学生団体は一部地域で逮捕者への起訴や警察の取り締まりが継続していると主張し、政府が約束した不起訴措置が十分に履行されていないとして反発している。こうした中で示されたモディ氏の発言は、学生らとの対立をこれ以上深めない姿勢を印象づける狙いがあるとみられる。ただ、教育制度への不信や若者の雇用問題といった根本的な課題は解決しておらず、改革が実際に進展するかどうかが今後の焦点となる。

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