ヨーロッパ山火事、西部で勢い弱まる、ギリシャ炎上、消火活動続く
専門家は、欧州で相次ぐ山火事の背景には気候変動の影響があると指摘する。
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欧州各地で続いていた大規模な山火事はフランスやスペイン、ポルトガルなど西部地域で鎮静化の兆しを見せる一方、新たな危機の中心がギリシャに移った。強風にあおられて火災が急速に拡大し、沿岸部では住民や観光客が船で避難する事態となるなど、当局が警戒を続けている。
フランス南西部ジロンド県では8月1日、ボルドー近郊で発生した火災がおおむね封じ込められた。約19万8000人が避難した今回の火災は、平時としては同国史上最大規模の避難となったが、住民は順次帰宅を始めている。ただし、鎮火には至っておらず、消防隊が消火活動と再燃防止に当たっている。また、南部バール県では強風の影響で火勢が再び強まり、住民約2500人の避難が続いている。
スペインやポルトガルでも主要な火災が勢いを弱め、被害状況の確認と復旧作業が進んでいる。一方で、高温と乾燥した気象条件は改善しておらず、当局は新たな火災発生への警戒を緩めていない。
これに対し、ギリシャでは強風の影響で山火事が急速に拡大している。首都アテネ西方の港町では、火の手が住宅地や海岸に迫り、数百人が漁船や沿岸警備隊の巡視艇で海上避難した。現場では約500人の消防隊員と多数の消防車、航空機が投入され、昼夜を問わず消火活動が続けられている。焼失面積は50平方キロメートルに達したと伝えられている。
ギリシャでは2018年、アテネ近郊で発生した山火事で100人以上が死亡し、それ以降もほぼ毎年火災が発生してきた。当局は住民に対し、避難命令が出た場合は直ちに従うよう呼びかけるとともに、観光客にも最新情報を確認するよう求めている。
専門家は、欧州で相次ぐ山火事の背景には気候変動の影響があると指摘する。記録的な高温と長期間の干ばつによって森林や草地が乾燥し、わずかな火種でも大規模火災に発展しやすい状況が続いているためだ。
今年も各国で熱波が繰り返し発生しており、消防当局は「山火事シーズンはまだ終わっていない」として警戒を続けている。
