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ハイチ首都で武装ギャングが住民虐殺、47人死亡、地獄絵図

武装ギャングが地区内に侵入し、住民を虐殺したほか、住宅や教会などに火を放った。
2026年8月24日/ハイチ、首都ポルトープランス近郊、ギャングの攻撃を受けたケンスコフ地区(AP通信)

ハイチ・ポルトープランス近郊のケンスコフ地区で24日、同国最大のギャング連合「ヴィヴ・アンサム(Viv Ansam)」による襲撃が発生し、少なくとも47人が死亡、22人が負傷した。AP通信によると、武装ギャングが地区内に侵入し、住民を虐殺したほか、住宅や教会などに火を放った。地元テレビ局は警察関係者の話しとして、「治安部隊がギャングを追跡している」と報じた。

現地では家族や知人を失った住民が路上に残された遺体を前に泣き叫ぶなど、混乱と悲しみが広がった。農業を営む41歳の男性はAP通信の取材に対し、14人の親族を失い、さらに行方が分からない人もいると語った。

当局によると、ギャングは住宅だけでなく教会も標的にし、エイズや結核などの患者を支援するNGOを運営する医師の自宅も破壊した。

ケンスコフでは中央政府と警察の対応への不満が強まっている。住民からは警察による十分な保護がなかったとの批判が出ており、一部の住民は道路を車両などで封鎖して抗議し、警察に介入を求めた。中央政府は治安部隊を増派し、責任を追及すると表明している。

今回の事件はハイチで武装ギャングの支配が拡大し、国家による治安維持が困難になっている現状を改めて浮き彫りにした。ヴィヴ・アンサムは複数の武装ギャングによる連合で、米政府が2025年に外国テロ組織に指定している。首都周辺ではギャングによる襲撃が繰り返されており、今年だけで約150万人が避難を余儀なくされた。

ハイチでは12月に10年以上ぶりとなる総選挙が予定されているが、治安悪化が選挙実施の大きな障害となっている。国際社会が治安回復を支援する一方、武装ギャングはポルトープランスの7割を支配している。

国連によると、26年1月~6月の間にギャング暴力で3100人以上が死亡、約1200人が負傷した。

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