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エルサルバドル2027大統領選、主要野党が候補を擁立

ARENAは1989年から2009年まで政権を担い、FMLNも2009年から2019年まで政権を担当した。
中米エルサルバドル、首都サンサルバドル郊外(Getty Images)

エルサルバドルの主要野党は27日、来年2月に予定される大統領選挙に向け、候補者を正式に擁立した。高い支持率を維持するブケレ(Nayib Bukele)大統領が3期目を目指す中、保守系と左派系の両野党は党勢回復を懸けた戦いに臨む。

保守政党「国民共和同盟(ARENA)」は元国会議員のイラエタ(Maite Iraeta)氏を大統領候補に選出した。党内予備選を経て決定したもので、副大統領候補も女性となり、ARENAとして初めて正副大統領候補を女性が務める体制となる。一方、左派政党「ファラブンド・マルティ民族解放戦線(FMLN)」は、医師で労働組合指導者のアギーレ(Rafael Aguirre)氏を擁立した。

ARENAは1989年から2009年まで政権を担い、FMLNも2009年から2019年まで政権を担当した。しかし、ブケレ氏率いる与党・新思想党(NI)の台頭により両党は議席を失った。2024年の総選挙ではARENAの議席は2議席にまで減少、FMLNは全議席を失うなど、野党勢力は大幅に後退している。

一方、ブケレ氏は今月、NIの候補に指名され、ウジョア(Félix Ulloa)副大統領とともに2027大統領選へ臨むことが決まった。

与党が多数を占める議会は昨年、憲法を改正し、大統領の連続再選を認めるとともに、決選投票制度を廃止した。これによりブケレ氏は3期目への立候補が可能となり、当選すれば2033年まで政権を担うことになる。

ブケレ氏は2022年以降続く非常事態宣言の下で犯罪組織への大規模な取り締まりを進め、殺人事件の大幅な減少を実現したとして高い支持を集めている。政府は巨大刑務所の建設や集団裁判など強硬な治安対策を推進し、安全回復を最大の実績と強調している。

その一方で、人権団体は恣意的な拘束や拷問、拘置中の死亡事例、適正手続きの侵害などが発生していると批判。ブケレ政権はこうした指摘を否定し、犯罪組織を抑え込むためには現在の政策が不可欠との立場を崩していない。

圧倒的な人気を誇る現職に対し、かつて政権を担った二大政党がどこまで支持を回復できるかが、2027大統領選の焦点となる。

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