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エルサルバドル2027大統領選、与党がブケレ氏を公認候補に指名、3期目へ

ブケレ氏の3期目への挑戦は、与党が主導した憲法改正によって可能となった。
2026年5月19日/エルサルバドルのブケレ大統領(ロイター通信)

エルサルバドルの与党・新思想党(NI)は13日、来年行われる大統領選挙に向け、ブケレ(Nayib Bukele、44歳)大統領を党の公認候補に指名した。党内予備選で対立候補はおらず、ブケレ氏が無投票で選出された。副大統領候補には現職のウジョア(Félix Ulloa)副大統領が指名された。

ブケレ氏の3期目への挑戦は、与党が主導した憲法改正によって可能となった。これまでエルサルバドル憲法は大統領の連続再選を認めていなかったが、2025年の制度改正により、大統領の再選制限が撤廃され、任期も5年から6年に延長された。さらに、選挙制度の見直しによって次回大統領選は2027年に実施されることとなり、ブケレ氏は現職のまま3期目を目指す道筋を得た。

2019年に就任したブケレ氏は、非常事態宣言の下で大規模なギャング掃討作戦を展開し、治安を大幅に改善したとして国内で高い支持率を維持している。一方で、数万人規模の拘束や適正手続きの制限、人権侵害の疑いが国際社会から繰り返し指摘されている。また、最高裁判所や司法制度への影響力を強めるなど、権力の集中が進んでいるとの批判も根強い。

ブケレ氏は2024年の大統領選でも、憲法上は連続再選が禁止されていたにもかかわらず、最高裁の判断によって立候補を認められ再選を果たした。その後、与党は議会で圧倒的多数を背景に憲法改正を進め、今回の3期目挑戦を可能にした。こうした一連の動きについて、野党や人権団体は「民主主義の後退」や「権威主義化」を招くとして強く反発している。

一方、国内では犯罪発生率の大幅な低下を評価する声が強く、ブケレ氏の支持率は80~90%で推移している。今後の選挙では治安対策の継続に加え、物価上昇や経済成長、雇用創出などが主要な争点になるとみられる。与党が強固な政治基盤を維持する中、2027大統領選はブケレ政権の長期化を決定づける選挙となる見通しだ。

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