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ザンビアの「エボラ出血熱」感染疑い2例、いずれも陰性

ザンビア保健省によると、国内で確認された2件の疑い症例については、検体を採取して分析した結果、エボラウイルスは検出されなかった。
2026年5月30日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長(中央)と関係者(ロイター通信)

アフリカ南部・ザンビア政府は30日、「エボラ出血熱」への感染が疑われた2人について検査を実施した結果、いずれも陰性だったと発表した。一方で、隣国コンゴ民主共和国で感染拡大が続いていることを受け、国境や空港での検疫体制を強化し、水際対策を進めている。

ザンビア保健省によると、国内で確認された2件の疑い症例については、検体を採取して分析した結果、エボラウイルスは検出されなかった。ただし、同省はコンゴとの人的往来が多いことから、感染者が国内に流入する危険性は依然として高いと警戒している。

現在、コンゴではエボラ出血熱の流行が深刻化している。保健当局によると、感染が疑われる症例は1000件を超え、確定症例も増加傾向にある。今回流行しているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれる珍しい型で、有効なワクチンがないことが国際社会の懸念を高めている。感染は隣国ウガンダにも広がっており、地域全体で監視体制の強化が進められている。

ザンビア政府は国境検問所や空港、主要な交通拠点で渡航者の健康状態を確認する体制を拡充している。発熱や出血などエボラ特有の症状がみられる人に対しては迅速な隔離と検査を行う方針で、医療機関にも警戒を呼びかけた。また、保健当局は地域住民に対し、体調不良者との接触を避けることや、疑わしい症状が出た場合には直ちに医療機関へ相談するよう求めている。

世界保健機関(WHO)は今回の流行について、コンゴで検査体制を拡充している。WHOによると、感染拡大地域(イトゥリ州、北キブ州、南キブ州)では医療施設への攻撃や住民の不信感なども対応を難しくしており、感染追跡や隔離措置に支障が出ている。こうした状況から、周辺国への感染拡大リスクが懸念されている。

WHOは今月、コンゴとウガンダで発生しているエボラ流行について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。各国政府は空港や国境での監視を強化し、米国やイギリスなども感染封じ込めに向けた支援や対策を進めている。

ザンビアでは30日時点で感染者は確認されていないものの、保健当局は「陰性結果は安心材料だが、脅威が去ったわけではない」として警戒を継続する方針だ。今後も周辺国の感染状況を注視しながら、検査能力や監視体制の強化を進める考えを示している。

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