南ア警察、反移民デモの禁止を裁判所に申請、暴力拡大を警戒
今回の申請は、反移民デモをめぐる暴力が相次いでいることを受けた措置だ。
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南アフリカ警察は29日、不法移民に反対する団体が計画するデモを阻止するため、東部の港湾都市ダーバンの裁判所に禁止命令を求めた。デモ参加者による暴力や、難民受け入れ施設への放火が懸念されているためだ。クワズール・ナタール州高等裁判所は28日、暫定的な禁止命令を出し、31日に恒久化するかどうかを判断する予定だ。
今回の申請は、反移民デモをめぐる暴力が相次いでいることを受けた措置だ。先週にはデモ中に外国籍の男性が暴行を受けて死亡した。今月初めには、亡命申請の手続きを容易にする裁判所の判断をきっかけに抗議デモが激化し、少なくとも24台の車が焼かれ、多くの店舗が略奪された。
反移民運動「マーチ・アンド・マーチ」は政府や警察の対応を批判し、デモを抑圧する動きと主張している。一方、政府は治安維持のため、ダーバンを含むクワズール・ナタール州に500人以上の兵士を派遣した。
ラマポーザ(Cyril Ramaphosa)大統領は暴力や法令違反を取り締まる方針を示すとともに、不法移民をめぐる国民の不満を利用し、地域社会を扇動して犯罪を覆い隠そうとする動きがあると警告した。
南アでは失業率の高さや公共サービスへの負担を背景に、移民への反発が強まっている。アフリカ各国の一部は自国民の帰還を進め、抗議者が不法滞在者に退去期限を一方的に設けた事例もある。
11月4日に地方選挙を控える中、移民問題は選挙戦の主要争点となっており、治安対策と表現・集会の自由の両立が問われている。
