コンゴ・エボラ流行、感染1万人超で拡大懸念、高止まり、周辺国への波及警戒
今回の流行は「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、記録上、2014~16年の西アフリカ流行に次ぐ規模となった。
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コンゴ民主共和国で「エボラ出血熱」の感染拡大が続いている。保健当局の集計では、確定症例数は10月29日時点で1万人を超え、そのうち約半数が死亡した。新規感染者数は週400~500人で高止まりしており、専門家は流行が収束に向かっているとは言えず、周辺国へのさらなる拡大を警告している。
今回の流行は「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスによるもので、記録上、2014~16年の西アフリカ流行に次ぐ規模となった。
感染者数は急激な増加こそ見られないものの、減少にも転じていない。米エモリー大学の感染症専門家ボグマ・ティタンジ(Dr. Boghuma Kabisen Titanji)氏は、感染者数が高い水準で停滞している点を懸念する。
新規感染者のうち、既知の感染者との接触が確認されている人は4分の1未満にとどまり、保健当局が把握していない感染経路が広がっている可能性が高い。
感染拡大を抑える上では、接触者の追跡や住民の協力確保が課題となっている。武装勢力による紛争、医療体制の脆弱さ、医療従事者への不信や誤情報、国際援助の削減も対策を難しくしている。感染者が多い地域では治療施設が逼迫し、医療従事者が賃金の未払いなどを理由に抗議する事態も起きている。
コンゴ以外でも、ケニア、ナイジェリア、ウガンダ、フランスなどで今回の流行に関連する感染例が報告された。専門家は、米国での直接的な感染リスクは現時点で極めて低いとする一方、医療制度が弱く、紛争の続く南スーダンなどでは深刻な拡大につながる恐れがあると指摘する。
世界保健機関(WHO)などは感染状況の監視と国境を越えた連携を進めている。ワクチンがないブンディブギョ株に対しては、候補ワクチンの開発・試験が進み、専門家は2027年までに実用化される可能性に期待を寄せる。ただ、流行は年末まで続くとの見方が強く、封じ込めには地域住民の協力を得ながら、検査、治療、接触者追跡を強化することが不可欠だ。
