ソマリア沖で海賊がイラン漁船を乗っ取り、貨物船への攻撃拡大に懸念

プントランド海上警察の関係者によると、襲撃はソマリア北東部沖で発生した。12人の海賊が船を制圧し、乗船していたイラン人乗組員21人とソマリア人警備員2人を拘束した。
2017年3月6日/ソマリア、プントランド自治区の海岸(AP通信)

ソマリア北東部沖で10月29日、海賊がイランの漁船「アジニ」を乗っ取り、乗組員ら23人を拘束した。インド洋地域情報融合センター(IFC-IOR)が11月1日、明らかにした。海賊船が商業航路に接近しており、今後、貨物船などが襲撃される恐れがあるとして、周辺海域を航行する船舶に警戒を呼び掛けている。

プントランド海上警察の関係者によると、襲撃はソマリア北東部沖で発生した。12人の海賊が船を制圧し、乗船していたイラン人乗組員21人とソマリア人警備員2人を拘束した。安否は明らかになっていない。

IFC-IORは、海賊がアジニを「母船」として利用し、商業船舶への襲撃に利用する可能性があると警告した。欧州連合(EU)の海軍部隊「アタランタ作戦」が事件を調査しており、周辺を航行する船舶に不審な船を報告するよう求めている。

ソマリア沖では近年、海賊行為が再び活発化している。今年4月以降、8月までに少なくとも6隻の商船が乗っ取られた。9月には、4月から拘束されていた石油製品タンカーの乗組員5人が海賊に殺害された後、治安部隊が船を奪還した。プントランド当局は、この事件で海賊16人を拘束したと発表している。

今回の事件は、イラン戦争に伴うホルムズ海峡の混乱や、イエメンの武装組織フーシ派によるバブ・エル・マンデブ海峡周辺の船舶への脅威に、さらなる海上輸送リスクを加えるものだ。

航路変更による輸送日数の増加やタンカー運賃の上昇も続いており、ソマリア沖の海賊活動再燃は国際物流とエネルギー輸送に影響を及ぼす可能性がある。

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