セネガル議会、修正予算案を否決、IMFの22億ドル融資計画に暗雲
与党側は予算編成の透明性不足、生活費高騰への対策の不十分さ、政府が重要文書を議会に提出しないこと、特別基金の合理化に応じないことなどを否決の理由に挙げた。
.jpg)
セネガルの国民議会(一院制、定数165)は10月30日、政府が提出した2026年度修正予算案を否決した。与党PASTEF(労働・論理・博愛のためのセネガル・アフリカ愛国党)が発表した。
国際通貨基金(IMF)の新たな融資計画の実現に不可欠な予算案が2度にわたって否決されたことで、同国の財政再建と債務再編に向けた取り組みが一段と難しくなっている。
与党側は予算編成の透明性不足、生活費高騰への対策の不十分さ、政府が重要文書を議会に提出しないこと、特別基金の合理化に応じないことなどを否決の理由に挙げた。政府と議会の対立が解消されなければ、早ければ11月にも予定されるIMF理事会での融資計画承認が先送りされる可能性がある。
ファイ(Bassirou Diomaye Faye)大統領は9月、IMFとの間で総額22億ドル(約3460億円)、期間3年の新たな融資プログラムについて実務者レベルで合意に達した。融資は財政改革や債務管理を支援し、国際金融市場からの信頼回復を目指すものだ。
同国の財政危機は、前政権下で数十億ドル規模の借入金が適切に報告されていなかったことが発覚したことで深刻化した。IMFによると、2024年末の政府債務は国内総生産(GDP)比132%に達していた。
修正予算案は、2026年のGDP成長率見通しを約5%から2.7%へ引き下げる一方、財政赤字のGDP比率を5.4%から7.6%へ拡大させる内容となっている。財政悪化への対応と国民生活への支援をどう両立させるかが焦点だ。
IMF融資の遅れは債務再編交渉や資金調達にも影響する恐れがあり、政府は議会との合意形成を迫られている。
