ニジェール首都で兵士が反乱、軍政に新たな試練、イスラム過激派との戦い続く中
今回の反乱の背景には、イスラム過激派によるテロ攻撃が続き、多数の治安部隊員が犠牲になっていることへの軍内部の不満があるとみられる。
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アフリカ西部・ニジェールの首都ニアメで29日、国軍の一部兵士が上官に反旗を翻し、空港や大統領宮殿周辺などの重要拠点を攻撃・占拠した。未明から銃撃や爆発音が相次ぎ、治安部隊が主要施設に展開するなど、首都は緊迫した状況に陥った。
反乱が起きたのはニアメの国際空港敷地内にある軍事基地とその周辺。モディ(Salifou Modi)国防相によると、反乱兵たちは一部の将校を拘束したうえで「重要施設」に発砲した。軍政は治安部隊が対応し、拠点の支配権を徐々に回復していると説明したが、AP通信によると、29日夕方の時点でも反乱兵が空港にとどまるなど、情勢は流動的だった。
今回の反乱の背景には、イスラム過激派によるテロ攻撃が続き、多数の治安部隊員が犠牲になっていることへの軍内部の不満があるとみられる。特に南西部など治安情勢が深刻な地域から来た兵士の間で、軍政の対応への不満が強まっていた可能性が指摘されている。基地への攻撃は今年に入って3回目で、過激派のテロが軍内部の緊張をさらに高めている。
ニジェールでは2023年7月のクーデターでチアニ(Abdourahmane Tchiani)将軍が権力を掌握。その後、フランスなど西側諸国との関係を断ち、ロシアとの軍事協力を強化してきたが、イスラム過激派による暴力を十分に抑え込めていない。今回、軍当局はロシアの「アフリカ軍団(Africa Corps)」に反乱鎮圧への支援を要請したとされる。
今回の事態は、過激派との戦闘を理由に権力を握った軍政そのものが、内部から安全保障上の不満を突き付けられていることを示す。ニジェールだけでなく、隣国マリやブルキナファソでも軍政が過激派との戦いを続けており、サヘル地域全体で治安悪化と軍内部の不安定化が重なる構図が鮮明になっている。
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