コンゴ・エボラ流行、イトゥリ州の医療センターでストライキ、死者1300人超える
ストが発生したのは北東部イトゥリ州ブニアにある治療センターで、医師や看護師、警備員らが未払いとなっている約2カ月分の危険手当や成果報酬の支給を求めて業務を停止した。
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コンゴ民主共和国東部で「エボラ出血熱」の流行が深刻化する中、最前線で対応に当たる医療従事者のストライキが相次ぎ、感染拡大の抑制に影響を及ぼしている。保健当局によると、確定症例数は25日時点で3000人に迫り、死者は1300人を超えた。
ストが発生したのは北東部イトゥリ州ブニアにある治療センターで、医師や看護師、警備員らが未払いとなっている約2カ月分の危険手当や成果報酬の支給を求めて業務を停止した。
これにより患者の受け入れや治療が滞る事態となり、感染拡大防止の最前線が機能不全に陥る可能性が高まっている。同地域ではこれ以前にも総合病院で同様のストが行われるなど、医療現場の混乱が続いている。
今回の流行はイトゥリ州を中心に急速に拡大しており、全感染者の約9割が同州に集中している。これまでに500人以上が回復した一方、700人以上が入院治療を受けている。保健当局は給与支払いの遅れについて、モバイル送金システムの導入などを進め、問題の解決を急いでいる。
感染拡大の背景には、武装勢力による治安悪化や住民の避難、医療従事者に対する不信感など複数の要因がある。感染者や濃厚接触者の追跡が十分に進まず、医療チームが危険地域へ立ち入れないケースも少なくない。また、今回流行しているのは「ブンディブギョ株」というエボラウイルスで、有効性が確認されたワクチンや治療法がないことも、封じ込めを難しくしている。
一方で、イトゥリ州では新たな治療薬候補の臨床試験も始まっており、国際機関や研究者は治療法の確立に期待を寄せている。世界保健機関(WHO)は、エボラウイルスは感染者の体液との接触によって感染するため、世界全体へのリスクは低いとの見方を示しているが、地域レベルでは極めて高い危険性が続いていると警告している。
専門家は医療従事者への安定した報酬の支払いと安全確保、住民との信頼関係の構築が流行終息に不可欠で、国際社会による継続的な支援が求められるとしている。
