スウェーデン議会選挙、左派野党が過半数の見通し=出口調査、アンデション氏の首相復帰に道
今回の選挙では、移民政策や治安、医療、福祉、生活費などが主要な争点となった。
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スウェーデンで13日、議会選挙(一院制、定数349)が行われ、地元メディアの出口調査によると、中道左派の野党勢力が与党を上回り、過半数を確保する見通しである。公共放送スウェーデン・テレビ(SVT)の出口調査では、アンデション(Magdalena Andersson)前首相率いる社会民主党を中心とする中道左派陣営4党が約51.3%を獲得し、349議席中183議席を得る見通しとなった。
アンデション氏は2022年まで首相を務めたが、その後の議会選で中道右派勢力に政権を明け渡した。出口調査通りになれば、社会民主党が再び政権の中心に返り咲く可能性が高まる。ただし、左派陣営には社会民主党のほか、左翼党、中央党、緑の党が含まれており、政策や立場には隔たりがあるため、政権発足に向けた連立協議は難航する可能性がある。
一方、クリステション(Ulf Kristersson)首相率いる中道右派陣営は約46%、166議席と予測され、政権維持に必要な過半数には届かない見通しとなった。クリステション政権は2022年以降、穏健党、キリスト教民主党、自由党に加え、反移民政策を掲げるスウェーデン民主党の議会支持を受けて政権運営を続けてきた。
今回の選挙では、移民政策や治安、医療、福祉、生活費などが主要な争点となった。与党陣営は犯罪組織による銃撃や爆破事件への対策、移民規制の強化を進めてきた一方、野党は医療や教育など福祉国家への投資拡大を訴えた。社会民主党は高所得者や銀行への増税を通じて福祉政策を強化する方針を示していた。
特に注目されるのがスウェーデン民主党の動向である。同党は右派勢力の中で支持を拡大し、初の政権入りも視野に入れていた。しかし、出口調査では得票率が低下し、これまでの第2党から第3党に後退する見通しとなった。欧州各国で右派・反移民勢力の伸長が続く中、今回の結果はその流れに一定の変化をもたらす可能性がある。
この数字は出口調査に基づくもので、最終結果ではない。今後の開票で議席数が確定した後、各党による連立交渉が本格化する。アンデション氏が再び首相の座に就くかどうかは、左派4党が安定した政権運営の枠組みを構築できるかにかかっている。
