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イスラム過激派がナイジェリア軍基地を襲撃、兵士2人死亡

襲撃を受けたのはボルノ州マグメリにある作戦基地。武装集団は夜間の視界不良に乗じて基地に侵入し、銃撃戦となった。
ナイジェリア、イスラム過激派組織ボコ・ハラムの戦闘員(Getty Images)

ナイジェリア北東部ボルノ州で8日未明、「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の戦闘員とみられる武装集団が陸軍基地を襲撃し、兵士2人が死亡した。治安当局や軍関係者が明らかにした。イスラム過激派との戦闘が10年以上続く中、軍施設を狙った攻撃が相次いでおり、治安悪化への懸念が高まっている。

襲撃を受けたのはボルノ州マグメリにある作戦基地。武装集団は夜間の視界不良に乗じて基地に侵入し、銃撃戦となった。ロイター通信は軍関係者の話しとして、「兵士3人が死亡し、基地司令官が重傷を負った」と報じている。ほかに10数人の兵士が負傷したとされる。一方、ナイジェリア軍は公式声明で、死亡した兵士は2人と説明している。

軍は声明で、対テロ作戦に参加する部隊が攻撃を封じ込め、「多数のISWAP戦闘員を無力化した」と発表した。戦闘後、部隊は現場からオートバイ約20台、機関銃、ロケット推進弾などを押収したとしている。戦闘中には基地内の設備の一部が炎上したが、軍は拠点の維持に成功したと強調した。

地元の自警団も攻撃後に基地の一部が燃えているのを確認したと証言している。現場ではISWAP戦闘員とみられる複数の遺体も確認されたという。ISWAPは犯行声明を出していないが、ナイジェリア北東部では同組織や「ボコ・ハラム」による軍基地襲撃が頻発しており、今回の手口も過去の攻撃と類似しているとみられている。

ボルノ州は2009年に始まったボコ・ハラムの武装蜂起以来、暴力の中心地となってきた。近年は過激派組織が分裂し、ISWAPが勢力を拡大している。国軍は各地で掃討作戦を続けているが、武装勢力は機動力の高いオートバイ部隊や無人機を利用した攻撃を強化し、軍への被害が増加している。4月にも同州で軍基地が襲撃され、指揮官を含む複数の兵士が死亡した。

さらに周辺国でも過激派の活動が活発化している。隣国チャドでは今月、ボコ・ハラムによる軍拠点攻撃で少なくとも23人の兵士が死亡した。サヘル地域全体でイスラム過激派の越境活動が広がる中、ボコ・ハラムとIAWAPは西アフリカ諸国にとって大きな安全保障上の脅威となっている。

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