マリ襲撃、ロシア兵含む50人超死亡、過激派が犯行声明
車列は北部アネフィスからガオへ向かう途中で、補給物資や燃料を輸送していたとみられる。
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アフリカ西部・マリ共和国北部で国軍の車列が武装勢力による待ち伏せ攻撃を受け、治安関係者によると、兵士やロシア人戦闘員を含む50人以上が死亡したとみられる。イスラム過激派とトゥアレグ系勢力が共同で攻撃を実施したとみられるが詳細は明らかになっていない。
ロイター通信によると、事件は19日に発生。車列は北部アネフィスからガオへ向かう途中で、補給物資や燃料を輸送していたとみられる。ロイターは治安筋の話しとして、政府と協力関係にあるロシアの「アフリカ軍団(Africa Corps)」の戦闘員も死傷したほか、一部はテロリストに拘束されたとみられると報じた。武装勢力側は軍用車両や装甲車を破壊・鹵獲したと主張している。
犯行声明を出したのは国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「イスラム・ムスリムの支援団(JNIM)」とトゥアレグ系分離主義勢力「アザワド解放戦線(FLA)」。両組織は共同作戦によって国軍に大打撃を与えたと主張している。
一方、軍政は待ち伏せ攻撃があったことを認めたものの、直後に航空戦力を投入して反撃し、多数の武装勢力を殺害したほか、車列は最終的に目的地に到達したと説明している。双方の発表内容には食い違いがあり、被害の全容は明らかになっていない。
マリでは2020年と2021年のクーデターで軍が実権を掌握して以降、フランス軍や国連部隊が相次いで撤退し、ロシアの支援を受けながら武装勢力の掃討作戦を進めてきた。しかし、北部や中部ではアルカイダ系やイスラム国(IS)系勢力の活動が活発で、近年はトゥアレグ系との戦闘も激化している。
今月初めにも北部から中部にかけて複数の軍施設が同時攻撃を受けるなど、国軍への大規模な攻撃が相次いでいる。今回の待ち伏せでも過激派と分離勢力が連携したことが確認され、軍政の治安維持能力に対する懸念が一段と強まっている。
サヘル地域では近年、武装勢力の活動範囲が拡大しており、マリだけでなく周辺国(ブルキナファソやニジェールなど)でもテロ攻撃が相次いでいる。
