◎現職のウェア(George Weah、57歳)大統領の得票率は49.36%、ボアカイ氏が50.64%だった。
リベリアのウェア大統領(Christophe Ena/AP通信)

西アフリカ・リベリアの選挙管理委員会は20日、先週行われた大統領選決選投票の最終結果を公表し、ボアカイ(Joseph Boakai、78歳)元副大統領の勝利を認定した。

それによると、現職のウェア(George Weah、57歳)大統領の得票率は49.36%、ボアカイ氏が50.64%だった。

ボアカイ氏は声明で、「我々は新内閣発足に向けた準備を進めている」と表明した。

一方、ウェア氏は先週末、ボアカイ氏に破れたことを認め、潔く身を引くと宣言していた。

ボアカイ氏は17日遅くの演説で「私は党より国、個人の利益より愛国心を優先する」と述べ、全ての有権者に謝意を表明した。

またボアカイ氏は「私の政治キャリアはまだ終わっていないと確信している」と述べ、次回の大統領選に立候補する可能性があると示唆した。

ウェア氏は2017年の大統領選決選投票でボアカイ氏に圧勝したが、その後、同国の経済は低迷。ウェア氏の支持率は急落した。

西アフリカでは民主主義の衰退を懸念する声が高まっている。この地域ではここ数年、軍事クーデターが相次いでおり、今年初めにはガボンで大統領選の結果に抗議する陸軍指導部が大統領らを追放した。

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