ベナンで大統領就任式、ワダグニ氏が宣誓、治安対策の強化約束
ワダグニ氏は先月の大統領選で94%以上の得票を得て圧勝し、タロン前大統領の後任として政権を引き継いだ。
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アフリカ西部・ベナンで24日、大統領就任式が行われ、ワダグニ(Romuald Wadagni)氏が宣誓した。ワダグニ氏は就任演説で、経済成長の成果を国民生活の改善に結び付けるとともに、治安対策の強化を最優先課題に掲げた。前政権からの路線を継承しつつ、生活水準の向上と国家の安定を両立させる姿勢を示した。
ワダグニ氏は先月の大統領選で94%以上の得票を得て圧勝し、タロン(Patrice Talon)前大統領の後任として政権を引き継いだ。財務相として長年タロン政権を支えた経済運営の実務家であり、安定した経済成長を背景に与党候補として優位な立場で選挙戦を制した。
ワダグニ氏は演説の中で「経済の進展は事実だが、それが国民生活に実感として届かなければ意味がない」と述べ、雇用創出や基礎サービスへのアクセス拡大、社会保障の充実に取り組む姿勢を強調した。特に貧困層や地方部への支援強化を通じて、成長の恩恵をより広く分配する必要性を訴えた。
一方で最大の課題として治安悪化への対応を挙げた。ベナン北部ではサヘル地域から拡大するイスラム過激派の影響により武装勢力の活動が活発化しており、周辺国からの越境脅威が深刻化している。ワダグニ氏は「恐怖や無関心に屈しない」と述べ、周辺国との連携強化を含む対テロ対策の強化を約束した。
同国では近年、治安悪化に加えて軍事的緊張も懸念され、安全保障上の不安定要素が影を落としている。新政権は経済改革路線を維持しつつ、治安の安定化と民主主義の維持という二重の課題に直面することになる。
ワダグニ政権の発足は経済成長を続けるベナンが、成長の質と安全保障の両立をいかに実現するかを問う重要な転換点となる見通しである。
