ケニア餓死カルト、指導者に有罪判決、信者191人殺害、遺体400人超発見

マッケンジー被告は「グッドニュース・インターナショナル教会」を設立し、信者に断食を続ければイエス・キリストに会えると説いていた。
2023年4月23日/ケニア、南東部キリフィ郊外、カルト教団の敷地内で見つかった遺体と当局者(AP通信)

ケニアの裁判所は19日、信者に極端な断食を指示し、191人を殺害した罪に問われているカルト教団の牧師マッケンジー(Paul Mackenzie Nthenge)被告と共犯者28人に有罪判決を言い渡した。犠牲者191人のうち190人は子どもだった。

マッケンジー被告は「グッドニュース・インターナショナル教会」を設立し、信者に断食を続ければイエス・キリストに会えると説いていた。検察によると、被告は南東部キリフィにある約325ヘクタールの土地で信者を管理し、組織的に断食を強制した。教団内には指示を徹底するための階層的な体制があり、子どもから先に死亡させる仕組みがあったとされる。

事件は2023年、教団施設周辺で多数の遺体が発見されたことで発覚した。警察などによる調査で、浅い墓穴から400人を超える遺体が見つかり、ケニア社会に衝撃が広がった。犠牲者の多くは餓死したとみられるが、一部には窒息や首への圧迫、頭部外傷などの痕跡も確認された。

裁判では、検察が多数の証言や法医学的証拠を提出し、マッケンジー被告らが信者の死亡に関与したと主張した。一方、被告たちは起訴内容を否認し、信者が自らの意思で断食したと反論していた。

マッケンジー被告は過去にも過激思想の拡散や子どもの死亡をめぐって当局の捜査対象となったが、釈放されていた経緯がある。今回の判決を受け、宗教団体への監督体制や、信仰を利用した虐待・犯罪を防ぐための規制強化が改めて焦点となっている。

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