◎アフリカ最大の自然保護区であるクルーガー国立公園には毎年多くの観光客が足を運ぶ。
南アフリカのクルーガー国立公園(Getty Images)

南アフリカ当局は4日、クルーガー国立公園近くでドイツ人観光客が何者かに殺害されたと発表した。

地元警察によると、事件は3日午後に発生したという。殺害された観光客は3人の同乗者と共に車で移動中、公園の入り口ゲート近くで襲撃を受けた。

地元メディアは警察筋の話を引用し、「武装犯は車のドアを開けるよう要求し、観光客がそれに応じなかったため銃撃した」と報じている。

死亡した観光客の性別と身元は明らかにされていない。同乗者3人もドイツ人と見られ、AP通信によると、ドイツ大使館の支援を受けているという。

武装犯は何も取らずに逃走した。

在南ア・ドイツ大使館は3日、「南アフリカ当局と緊密に連絡とり合っている」と声明を発表した。

ムプマランガ州は多くの外国人観光客をひきつけ、特にアフリカ最大の自然保護区であるクルーガー国立公園には毎年多くの観光客が足を運ぶ。

南アフリカのシスル(Lindiwe Sisuslu)観光相は事件を非難し、法執行機関に武装犯を速やかにとらえ裁判にかけるよう要請した。

またシスル氏はこのような事件が国の観光産業の発展を妨げていると嘆いた。

ムプマランガ州の商工会議所であるKLCBT(Kruger Lowveld Chamber of Business and Tourism)はこの事件に関与した武装犯の逮捕につながる情報に報奨金5万ランド(約40万円)を提供するとしている。

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