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ケニア首都で国立公園の開発計画に抗議するデモ、警察が催涙ガス使用

抗議活動はナイロビ国立公園の正門付近で行われ、環境活動家など数百人が参加した。
2026年6月8日/ケニア、首都ナイロビ、国立公園の開発計画に抗議するデモ参加者(ロイター通信)

ケニアの首都ナイロビにある国立公園で計画されている開発事業に反対する抗議活動が8日に行われ、警察が催涙ガスを使用して参加者を強制排除したほか、元最高裁長官のマラガ(David Maraga)氏ら少なくとも9人を拘束した。環境保護団体や市民団体は開発計画が国立公園の保全を脅かすとして反発を強めている。

抗議活動はナイロビ国立公園の正門付近で行われ、環境活動家など数百人が参加した。デモ隊は「土地開発をやめろ」などと書かれたプラカードを掲げ、公園内で進められている施設建設計画の中止を求めた。現場では警察部隊が催涙ガスを発射して群衆の解散を図り、一部参加者を拘束した。拘束者の中には、反汚職や民主主義擁護の立場から発言を続けているマラガ氏も含まれていた。

問題となっているのは、公園内の一部区域に新たな施設と1000台以上を収容できる大規模駐車場を整備する計画である。反対派はこうした開発が野生動物の生息環境を損ない、将来的なさらなる開発の呼び水になると懸念している。ロイター通信の取材に応じた活動家は「ナイロビ国立公園は再び脅威にさらされている」と訴え、保護区域の縮小につながると警告した。

一方、計画を進める野生生物公社(KWS)はこの開発について、建設は動物保護施設の拡張が目的であり、野生生物保護や来園者サービスの向上につながると説明している。

ナイロビ国立公園は首都中心部から約10キロの距離に位置し、「首都に隣接する世界でも珍しい野生動物保護区」として知られる。園内ではサイやライオン、ヒョウ、バッファローなどが生息し、高層ビル群を背景に野生動物を観察できる観光資源として国内外から高い評価を受けている。

今回の抗議デモを受け、人権団体や環境保護団体は平和的なデモ参加者に対する警察の対応を批判している。ケニアでは近年、開発と自然保護のあり方を巡る対立が各地で表面化しており、今回の騒動は経済開発と環境保全をどのように両立させるかという課題を改めて浮き彫りにした。政府側と市民団体との対話が進むのか、今後の動向が注目されている。

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