◎陸軍特殊部隊のドゥンボウヤ大佐率いるクーデター軍は9月5日にアルファ・コンデ大統領を拘束し、数週間以内に新しい連合政府を形成すると約束した。
2021年9月14日/ギニア、首都コナクリの政府庁舎、野党党首のウスマン・カバ議員(Getty Images/AFP通信)

9月14日、ギニアの野党指導者たちは新政権とギニアの未来を決める4日間の緊急会合に出席し、軍事クーデターを決行したママディ・ドゥンボウヤ大佐への支持を表明した。

陸軍特殊部隊のドゥンボウヤ大佐率いるクーデター軍は9月5日にアルファ・コンデ大統領を拘束し、数週間以内に新しい連合政府を形成すると約束した。

一方、西アフリカ経済共同体(ECOWAS)を含む国際機関は、速やかに民主的な選挙を実施するようドゥンボウヤ大佐に圧力をかけると予想されている。

しかし、緊急会合に出席した野党指導者たちは軍事クーデターを公に支持し、追放されたコンデ大統領を厳しく非難した。コンデ大統領の正確な所在地は明らかにされていない。

コンデ大統領は昨年、大統領の任期を5年から6年に変更し、任期制限をリセットする憲法改正国民投票を実施し、その後の大統領選挙で3期目の当選を果たした。

野党ギニア民主連合のウスマン・カバ党首は14日、コンデ大統領は権力を維持するために憲法を改正したと述べた。「軍事クーデターは憲法の破壊を阻止するために実施されました。国際社会はギニアをいじめるのではなく、支えるべきだと思います...」

昨年の大統領選に立候補したセル・ダーレン・ディアロ氏はコンデ大統領を独裁者と呼び、「没落は自業自得」と述べた。ディアロ氏は民主的な選挙が実施されるのであれば、立候補すると意欲を示した。

しかし、ECOWASはコンデ大統領を速やかに解放しなければ経済制裁を科すと圧力をかけている。

ECOWASはマリで軍事クーデター(2020年8月)が発生した際にも経済制裁を科した。なお、軍事クーデター後に選出されて民間の大統領と首相は今年5月の軍事クーデターで再び追放され、アシミ・ゴイタ大佐が暫定大統領に就任した。

コンデ大統領は昨年の国民投票と大統領選挙で国民の信頼を失い、激しい抗議デモを引き起こした。首都コナクリでは軍事クーデターを歓迎するイベントが開催され、多くの住民が参加したと伝えられている。

野党共和国連合のリーダー、シダヤ・トゥーレ氏は14日、「地域の治安は改善した」と語った。「コンデの治安部隊は私を誘拐しようとしました。しかし、軍事クーデター後、軍と警察の対応は大きく変化しました。私たちは正しい方向に進んでいると思います..」

ギニアの経済はボーキサイト、金、ダイヤモンドを含む豊富な鉱物資源のおかげで比較的順調に成長しているが、人口の45~50%が貧困ライン以下の極貧生活を余儀なくされている。

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