コンゴ・エボラ流行、死者2500人超える、国連が警告「指数関数的に拡大」
今回の流行は5月中旬に確認されたもので、これまでのコンゴにおけるエボラ流行の中で最大規模となっている。
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コンゴ民主共和国で発生している「エボラ出血熱」の感染拡大が、極めて深刻な局面に入っている。国連は21日、死者が2500人を超え、感染が「指数関数的」に拡大していると警告した。流行地域はフランス国土より広い範囲に達しており、現地の医療・人道支援体制が感染拡大に追いついていない。
今回の流行は5月中旬に確認されたもので、これまでのコンゴにおけるエボラ流行の中で最大規模となっている。原因となっているのは、エボラウイルスの一種である「ブンディブギョ株」で、従来の大規模流行で中心となったザイール株とは異なる。この株については現時点で承認されたワクチンや治療薬がなく、感染拡大を抑えるうえで大きな障壁となっている。
特に深刻なのが感染拡大の速度だ。ロイター通信によると、2500人を超える死者のうち、およそ半数が直近20日間で確認され、流行が加速度的に悪化していることを示している。感染地域では武装勢力による不安定化や住民の移動、医療施設への攻撃などが重なり、感染者の把握や接触者追跡、安全な治療の実施が難しくなっている。
医療従事者自身もリスクにさらされている。これまでに160人の医療関係者が感染し、43人が死亡したほか、過去6カ月間には医療従事者を狙った攻撃が260件以上発生したという。感染への恐怖や誤情報、陰謀論なども住民の不信感を強め、救急車や医療施設への攻撃につながっている。
国連は現在確保している対策資金が数週間以内に底をつく可能性があるとして、国際社会に追加支援を求めている。世界保健機関(WHO)などは既存ワクチンの活用や新たなワクチンの臨床試験を進めているものの、今回の流行を抑え込むには資金だけでなく、医療従事者の安全確保、住民との信頼関係の構築、感染者の早期発見と隔離を同時に強化する必要がある。
今回のエボラ流行は感染症そのものだけでなく、紛争、貧困、医療基盤の脆弱さ、情報不足が複合して危機を拡大させる現実を浮き彫りにしている。
