◎国連は撤退任務のスケジュールを公表していないが、地元メディアによると、来月予定されている大統領選までに終了する可能性は低いという。
2022年3月29日/コンゴ民主共和国、東部地域を巡回する国連平和維持ミッション(Djaffar-Sabiti/ロイター通信)

国連とコンゴ民主共和国は21日、国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)を撤退させる協定に署名した。

MONUSCOは20年以上前にミッションを開始し、主に東部地域で活動していた。

国営テレビによると、外務省の報道官は記者会見で、「東部地域の悲願である平和は達成できず、永続的に戦争が続く中、国連ミッションには限界があることが証明された」と語った。

また報道官は「我が国は国連加盟国として、これからも国連およびその関係組織・機関と連携し、安全保障を含むあらゆる問題に積極的に関与する」と述べた。

チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領は今年9月の国連総会演説で、MONUSCOにできるだけ早く撤退するよう要請していた。

国連は撤退任務のスケジュールを公表していないが、地元メディアによると、来月予定されている大統領選までに終了する可能性は低いという。

チセケディは12月20日の大統領選で再選を目指しており、東部の治安が選挙戦の焦点となっている。

チセケディ氏は先週の選挙集会で、「隣国ルワンダが東部の反政府勢力を支援し、コンゴの不安定化を画策している」と激しく非難した。

コンゴ政府は先月、東部の紛争終結のために昨年派遣された東アフリカ共同体(EAC)のPKOに対しても、年末までに撤退するよう命じた。

コンゴ東部では国際テロ組織アルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのある過激派など、120以上の武装勢力が活動している。

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