◎国軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」の戦闘は北キブ州ゴマの近郊で本格化した。
2022年5月24日/コンゴ、北キブ州ゴマ(Getty Images/AFP通信/Africanews)

コンゴ民主共和国東部で国軍と反政府勢力の戦闘が本格化し、市民数千人が避難を余儀なくされた。

現地メディアによると、国軍と反政府勢力「3月23日運動(M23)」の戦闘は北キブ州ゴマの近郊で24日も続き、収束の見通しは立っていないという。

住民らはゴマの中心部や別の町に避難したと伝えられている。

国連は22日、M23が国連の平和維持ミッションとコンゴ軍を意図的に攻撃したと非難した。国連の当局者によると、平和維持ミッションは職務権限に基づき、M23の攻撃に対応したという。

コンゴ軍とM23の戦闘を目撃したという市民はアフリカニュースの取材に対し、「死にたくないので避難した」と語った。

別の住民はチセケディ(Felix Tshisekedi)大統領に支援を求めた。「私たちはとても疲れています。一刻も早く、この苦しみから解放してほしい」

ゴマの地元当局者によると、近郊の村で報告された攻撃はルワンダ側から来たM23の戦闘員が関与しているという。

M23はルワンダとウガンダの支援を受けていたコンゴのツチ族武装集団の元戦闘員で構成される組織で、2009年3月に締結された和平協定により、コンゴ軍に編入された。

ゴマの当局者はアフリカニュースのインタビューの中で、「M23はルワンダ軍の支援を受けている」と述べている。

一方、ルワンダ政府は24日、コンゴ軍がルワンダの領土内にロケット弾を撃ち込み、市民数人が負傷したと発表した。

しかし、北キブ州知事の報道官はルワンダ政府の主張を否定し、ルワンダ軍こそM23の攻撃に関与したと非難している。

M23の戦闘員はコンゴ軍に編入された後も国境付近で活動を続け、2013年の紛争に敗れルワンダやウガンダに逃亡した。

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