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スターマー英首相が辞意表明、与党内の圧力に屈す、バーナム氏が後任か

労働党は2024総選挙で圧倒的多数を獲得し、長年続いた保守党政権に終止符を打った。
2026年6月22日/イギリス、ロンドンの首相官邸前、スターマー首相(ロイター通信)

イギリスのスターマー(Keir Starmer)首相は22日、首相官邸前で演説し、与党・労働党党首および首相の職を辞すると表明した。2024年の総選挙で労働党を歴史的大勝に導いてから2年足らずでの退陣となる。スターマー氏は「党の声に耳を傾けた結果、自分は2029年の総選挙に向けて党を率いる適任者ではないと判断した」と述べ、円滑な権力移行に協力する考えを示した。

今回の辞任は近年の支持率低下と党内からの退陣圧力が背景にある。労働党は2024総選挙で圧倒的多数を獲得し、長年続いた保守党政権に終止符を打った。しかし、その後は経済政策や政権運営を巡る批判が強まり、今年の地方選挙で大敗を喫した。党内では「次回総選挙までに指導部刷新が必要だ」との声が拡大し、閣僚経験者や一般議員からも辞任を求める発言が相次いでいた。

後継者として最有力視されているのが、前マンチェスター市長のバーナム(Andy Burnham)氏である。56歳のベテラン政治家である同氏は先週の補欠選挙で下院議員に復帰したばかりだが、すでに党内で幅広い支持を集めている。対抗馬とみられていたストリーティング(Wes Streeting)前保健相もバーナム氏支持を表明しており、党内では激しい権力闘争ではなく事実上の「無投票当選」に近い形で新党首が選出されるとの見方が強まっている。

スターマー氏は感情をにじませながら演説し、自らの政権が国際危機への対応や公共サービス改革などで成果を上げたと強調。辞任について、「国と党の利益を最優先に考えた決断」と説明した。今後は新党首が正式に選出されるまで首相職にとどまり、政権移行を支援する見通しである。

イギリスでは2016年以降、首相の交代が相次ぎ、スターマー氏の退任によって10年間で7人目の首相が誕生する予定だ。政治的安定の回復を掲げて誕生した労働党政権が指導者交代に直面する中、次期首相には低迷する支持率の回復と経済運営への信頼再構築という重い課題が待ち受けている。市場関係者の間では、バーナム氏への円滑な権力移行が実現すれば、近年不安定さを増していたイギリス政治への懸念が一定程度和らぐとの期待も出ている。

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