SHARE:

米ミシガン州の女子刑務所で3人死亡、矯正局に批判殺到、医療体制への懸念高まる

問題となっているのはミシガン州イプシランティ近郊にある同州唯一の女子刑務所で、5月中旬から6月初旬にかけて3人の受刑者が相次いで死亡した。
パトライト(Getty Images)

ミシガン州唯一の女子刑務所であるヒューロンバレー女子矯正施設(WHV)をめぐり、過去1カ月の間に3人の受刑者が死亡した問題で、州矯正局のワシントン(Heidi Washington)局長は22日、施設の運営や監督体制を擁護し、批判に反論した。死亡事案を受けて施設の医療体制や生活環境への懸念が高まる中、州内外の議員や支援団体が改善を求めている。

問題となっているのはミシガン州イプシランティ近郊にある同州唯一の女子刑務所で、5月中旬から6月初旬にかけて3人の受刑者が相次いで死亡した。死因はいずれも調査中だが、受刑者の家族や支援団体からは医療対応の不備や施設環境の悪化を指摘する声が上がっている。これを受けて連邦議会議員や州議会議員らが州知事に対し、状況改善への介入を求めている。

特に注目を集めたのは、死亡した受刑者の1人が生前、施設内のカビ問題などについて議員らに訴えていたことだ。刑務所では以前から有害なカビの発生や換気設備の不備、医療サービスの不足などが指摘されており、今年行われた公聴会では元職員や元受刑者らが劣悪な環境について証言していた。

こうした批判に対し、ワシントン局長は施設の医療体制や安全管理は適切に行われていると説明した。また、受刑者の健康状態に異変が確認された場合には医療スタッフが速やかに対応していると強調し、今回の死亡事案についても詳細な調査を進めていると述べた。さらに、施設内の問題点については継続的な改善を進めているとし、外部から寄せられる指摘を真摯に受け止めながら対応していく考えを示した。

しかし、批判の声は収まっていない。民主・共和両党の州議員の一部は、相次ぐ死亡事案は施設運営の失敗を示しているとして、ワシントン局長の辞任を求めている。受刑者の家族らも、死亡の経緯や医療対応について十分な説明がなされていないと不満を表明した。

ミシガン州の女子受刑者はすべて同施設に収容されており、施設の運営状況は州の矯正行政全体を象徴する問題とみなされている。今後、死因の結果や州政府の対応次第では、刑務所の医療体制や監督制度の見直しを求める議論がさらに強まる可能性がある。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします