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コンゴ・エボラ流行、確定症例1000人超える、死者254人

流行は紛争の影響で多くの住民が避難生活を送る地域を中心に広がっており、避難民キャンプで1歳の女児が死亡するなど、事態は深刻化している。
2026年5月25日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター(ロイター通信)

コンゴ民主共和国東部で「エボラ出血熱」の感染拡大が続いている。保健当局は22日、確定症例数が1000人を超え、累計1003人に達したと発表した。死亡者数は254人に上り、致死率は約25%となっている。流行は紛争の影響で多くの住民が避難生活を送る地域を中心に広がっており、避難民キャンプで1歳の女児が死亡するなど、事態は深刻化している。

今回の流行は5月中旬に確認され、エボラウイルスの中でも比較的珍しい「ブンディブギョ株」が原因とされる。この型には承認済みの特効薬やワクチンがなく、感染の抑制を一層困難にしている。流行の中心地は北東部イトゥリ州をはじめとする東部地域で、北キブ州や南キブ州にも感染が広がった。さらに隣国ウガンダでも少数の感染例が報告され、国境を越えた感染拡大への警戒が強まっている。

特に懸念されているのが避難民キャンプへの感染拡大である。イトゥリ州ブニア近郊のキャンプでは、亡くなった1歳女児が発症から1週間以上にわたり周囲と接触していたことが判明した。当局は少なくとも107人が濃厚接触者に該当するとみて追跡調査を進めている。しかし、避難民キャンプでは人口密度が高く、衛生環境も劣悪なため、感染拡大を防ぐことは容易ではない。

別の避難民キャンプでも異常な死亡増加が報告されている。ブニア市内のキャンプでは5月以降、少なくとも30人が死亡した。発熱や嘔吐などエボラと共通する症状が確認されているものの、遺族の一部が検査を拒否しているため、すべての死因を特定できていない。過密状態や衛生設備の不足に加え、国際援助の減少によって給水・衛生支援が縮小されたことも感染拡大の要因となっている。

保健当局や国際機関は対応の強化を急いでいるが、現場では医療従事者や隔離施設が不足している。接触者追跡は十分とは言えず、感染源となった最初の患者も依然として特定されていない。長年続く武装勢力との紛争によって一部地域への立ち入りが制限されていることも、封じ込め作業を困難にしている。

世界保健機関(WHO)やアフリカの感染症専門家は、流行がさらに拡大する可能性が高いと警告している。東部地域では約500万人の避難民が生活しており、感染が過密なキャンプ内で広がれば、過去に西アフリカで1万人以上の死者を出した大流行に匹敵する人道危機に発展する恐れもある。国際社会による迅速な支援と医療体制の強化が求められている。

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