◎コンゴ民主共和国の東部地域ではアルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織を含む120以上の武装勢力が活動している。
2022年7月26日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマの国連基地入り口(Getty-Images/AFP通信)

コンゴ民主共和国政府は26日、東部の都市ゴマ(北キブ州)で行われた反国連デモが暴動に発展し、少なくとも5人が死亡、50人が負傷したと発表した。

デモ隊は国連コンゴ民主共和国安定化ミッション(MONUSCO)がこの地域で活動する反政府勢力やジハード組織の暴力に対処できていないと批判し、退去を求めている。

一部の暴徒化した抗議者は25日MONUSCO本部に押し入り、コンピュータや家具などを略奪した。

政府報道官は「少なくとも5人が死亡、50人が負傷した」とツイートし、国連職員とMONUSCO本部および後方支援基地に対する攻撃を厳しく非難した。

デモ隊はMONUSCOが市民を撃ったと主張しているが、詳細は明らかにされていない。

政府報道官はMONUSCOの治安部隊と現地警察の対応について、「暴力的なデモ隊を解散させるために警告射撃した」と説明している。

また報道官は、「チセケディ(Felix Tshisekedi)大統領は関係機関にゴマの平穏を取り戻すよう命じた」とした。

MONUSCOは2021年6月と2022年6月、中央カサイ州と東部タンガニーカ州の事務所を閉鎖した。国連によると、MONUSCOで働く職員は1万6000人以上にのぼる。

東部地域に拠点を置く反政府勢力「3月23日運動(M23)」の暴力はコンゴとルワンダの衝突に発展したが、両国は今月初めの首脳会談で停戦に合意した。

コンゴ軍とM23の戦闘は一部地域で続いているとみられ、数十万人が避難を余儀なくされている。国際NGOヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書によると、M23の火力と防衛力は著しく向上しているという。

北キブ州を含む東部地域ではアルカイダやイスラム国(ISIS)とつながりのあるジハード組織を含む120以上の武装勢力が活動している。

2022年5月20日/コンゴ民主共和国、北キブ州ゴマの避難所(Getty Images/AFP通信)
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