コンゴ、エボラ出血熱の確定症例数515人に増加、流行続く
今回の流行は5月中旬に正式に確認され、その後わずか数週間で感染者数が急増した。
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コンゴ民主共和国東部における「エボラ出血熱」の流行が深刻化している。コンゴ政府は7日、エボラの確定感染者数が515人に達したと発表した。前日までの24時間で新たに27人の感染が確定し、死者は91人となった。感染拡大の勢いは依然として強く、保健当局は東部地域で感染連鎖が続いているとして警戒を強めている。
今回の流行は5月中旬に正式に確認され、その後わずか数週間で感染者数が急増した。5月末の確定患者数は282人だったが、6月5日には452人、そして7日には515人に増加した。感染者は主に北東部イトゥリ州に集中しているものの、北キブ州や南キブ州にも広がっており、隣国のウガンダでも感染が報告されている。
流行の原因となっているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれる珍しい型のエボラウイルスである。この型に対しては現在、承認済みのワクチンや特効薬がなく、対症療法に頼らざるを得ない状況だ。さらに、初期段階で診断体制の不備や検査能力不足により感染の把握が遅れ、ウイルスが広範囲に拡散した可能性が指摘されている。
保健当局は感染者の追跡調査や隔離措置を進めているが、治安の悪化や医療体制の脆弱さが対策の障害となっている。流行地域では武装勢力による活動が続いており、医療従事者や埋葬チームへの襲撃も発生している。また、住民の間にはエボラに関する誤情報や不信感も根強く、感染対策の妨げとなっている。
こうした状況を受け、世界保健機関(WHO)とアフリカ疾病対策センターは総額5億1800万ドル規模の緊急対策計画を発表した。感染国への医療支援に加え、周辺国での検疫や監視体制の強化を進める方針である。WHOは政治的支援と継続的な資金供給、そして地域住民の協力が流行終息の鍵になると強調している。
コンゴでは過去にもエボラ流行が繰り返されてきたが、今回の感染拡大は同国史上最大規模になる可能性がある。感染者数の増加ペースに歯止めがかかる兆しはまだ見えておらず、国際社会が当局の対応を注視している。
