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コンゴ・エボラ流行、死者3000人超える、確定症例6186人

今回の流行はエボラウイルスの「ブンディブギョ株」によるものだ。
2026年5月30日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニア、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長(中央)と関係者(ロイター通信)

コンゴ民主共和国で拡大している「エボラ出血熱」の流行で、死者数が3000人を超えた。政府が9月2日に公表したデータによると、これまでに確認された感染者は6186人、死者は3007人に達しており、過去最も大規模かつ深刻なエボラ流行となっている。

今回の流行はエボラウイルスの「ブンディブギョ株」によるものだ。5月15日に北東部イトゥリ州で正式に流行が宣言されたが、医療関係者や専門家の間では、実際には1月ごろから感染が始まっていた可能性も指摘されている。その後、感染は6州に広がり、政府や世界保健機関(WHO)、支援団体などが封じ込めを進めているものの、拡大を止めるには至っていない。

背景には、感染者を早期に発見するための監視体制の弱さに加え、治安上の問題や住民の感染対策への抵抗がある。WHOによると、死者のおよそ6割が医療施設や治療センターの外で発生し、感染者の把握や適切な治療につなげることが大きな課題となっている。エボラ出血熱は重症化すると致死率が高く、感染拡大を抑えるには早期発見と隔離、接触者の追跡などが重要となる。

今回の流行は2018~20年にコンゴで発生した過去最大規模の流行を、感染者数と死者数の双方で上回った。現在では、2014~16年に西アフリカのギニア、リベリア、シエラレオネを中心に発生し、2万8600人以上が感染、1万1000人以上が死亡した流行に次ぐ規模となっている。

さらに深刻なのは、今回流行しているブンディブギョ株に対して、現時点で承認されたワクチンや治療薬がないことだ。複数のワクチン候補が開発中で、コンゴ当局は前線で活動する医療従事者を対象に、別の種類のエボラウイルスであるザイール株向けに承認されたワクチンの接種を開始している。

一部にはブンディブギョ株に対する防御効果が期待されているが、感染拡大を抑えるには国際社会による継続的な支援と、現地の医療・監視体制の強化が不可欠となっている。

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