コンゴ・エボラ流行、確定症例2473人、死者999人、過去に例を見ない速度で感染拡大
今回の流行は5月15日に北東部イトゥリ州で確認され、その後、北キブ州や南キブ州を含む周辺地域に拡大した。
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コンゴ民主共和国東部で流行が続く「エボラ出血熱」について、保健当局は22日、死者数が999人に達したと発表した。確定症例数は2473人となり、流行開始から2カ月余りで過去に例を見ない速度で感染が拡大している。
世界保健機関(WHO)やアフリカ疾病対策センター(アフリカCDC)は現在の流行が過去最大級の危機に発展する恐れがあるとして、国際社会に支援強化を呼びかけている。
今回の流行は5月15日に北東部イトゥリ州で確認され、その後、北キブ州や南キブ州を含む周辺地域に拡大した。原因となっているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、これまで主流だったザイール株とは異なる系統である。現時点で有効性が確認されたワクチンや治療薬はない。
感染拡大の背景には、長年続く武装勢力による治安悪化や住民の保健当局への不信感がある。医療従事者への襲撃や治療施設への妨害、安全な埋葬の拒否などが相次ぎ、感染者の隔離や接触者の追跡が十分に進んでいない。
アフリカCDCによると、新たに確認された患者の約8割は既知の感染経路と結び付けることができず、感染の連鎖を把握できない状況が続いている。また、多くの患者が医療機関を受診しないまま死亡したとみられ、実際の感染者数や死者数は公表値を上回る可能性がある。
エボラ出血熱は感染者の血液や体液との接触によって感染し、発熱や激しい倦怠感、嘔吐、下痢などの症状を引き起こす。重症化すると多臓器不全や出血症状を伴い、致死率が高い。流行を封じ込めるには、感染者の早期発見と隔離、安全な埋葬、接触者の追跡を徹底することが不可欠である。
WHOとアフリカCDCは資金や医療資材、人員が不足しているとして各国に追加支援を要請している。一方、一部の国が導入した渡航制限については、医療物資の輸送や支援活動に支障をきたす恐れがあるとして慎重な対応を求めている。
感染拡大を食い止めるには、現地の医療体制を強化するとともに、住民との信頼関係を築きながら継続的な監視と国際協力を進めることが不可欠な状況となっている。
