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コンゴ・エボラ流行、イトゥリ州でワクチン接種始まる、医療従事者向け

コンゴ政府によると、9月19日時点の確定症例数は7541人、死者は3639人に達した。
2026年6月7日/コンゴ民主共和国、北東部イトゥリ州ブニアの医療センター(ロイター通信)

コンゴ民主共和国政府は19日、「エボラ出血熱」の感染拡大が続く北東部イトゥリ州ブニアで、医療従事者や最前線で対応に当たる職員を対象とするワクチン接種を開始した。ブニアは今回の流行の中心地であり、医療従事者は感染者の治療や遺体の安全な埋葬などを担ってきた。

今回使用されるのは「エルベボ(Ervebo)」で、ザイール株への有効性が確認されてきたワクチンだ。一方、現在コンゴで流行しているのは「ブンディブギョ株」と呼ばれるエボラウイルスで、このウイルスを対象に承認されたワクチンや特定の治療薬は現時点でない。

そのため、エルベボがブンディブギョ株に対してどの程度の予防効果を持つのかは明らかになっていない。世界保健機関(WHO)も、ヒトでの有効性を確認する十分な証拠はまだないとしており、臨床試験などを通じた検証が進められている。

WHOによると、コンゴにはエルベボ7万回分が割り当てられ、このうち5万回分が医療従事者や最前線の対応要員向け、2万回分が臨床試験に使用される。今回の接種は十分な治療法がない中で感染リスクの高い人々を守りながら、ワクチンの効果についても科学的なデータを集める取り組みとなる。

コンゴ政府によると、9月19日時点の確定症例数は7541人、死者は3639人に達した。流行は紛争、治安悪化、住民の避難、医療従事者のストライキなどの影響も受け、感染拡大を抑える上で厳しい状況が続いている。WHOは今回の流行について、過去のコンゴでのエボラ流行の中で最も多くの死者を出したと報告している。

今後はワクチン接種による医療従事者の防護に加え、ブンディブギョ株に有効なワクチンや治療法の確立、感染経路の遮断が課題となる。

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