◎陸軍と警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。容疑者は逃亡したものとみられる。
2016年7月7日/カメルーン、首都ヤウンデ近郊、カメルーン軍の兵士(Getty Images/AFP通信)

カメルーン北西州の都市バメンダで分離主義勢力が銃を乱射し、市民少なくとも10人を殺害した。地元当局が17日、明らかにした。

それによると、事件は市中心部の道路で16日に発生。新婚夫婦を含む少なくとも10人が死亡、3人が負傷したという。

AP通信の取材に応じた当局者は、「この地域で活動する分離主義者は政府を支持する市民を虐殺することで、街をパニックに陥れようとしている」と語った。

地元メディアによると、犯行声明は出ていないようだ。陸軍と警察が現場を封鎖し、捜査に当たっている。容疑者は逃亡したものとみられる。

北西部の英語圏で活動する分離主義勢力はその他のフランス語圏地域から疎外されていると主張し、英語圏の独立国家を樹立するために2016年頃から国軍と戦っている。

国連によると、この分離独立紛争の死者数は推定6000~7000人。市民100万人近くが避難を余儀なくされたという。

国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチは2022年時点で民間人少なくとも4000人が戦闘に巻き込まれて死亡したと推定している。

両陣営の支持者たちはソーシャルメディア上で事件を非難し合った。現場で撮影されたみられる動画には殺害された人々の遺体が地面に横たわり、スマートフォンで写真を撮る人や泣いている人の姿が映っていた。

地元のテレビ局はこの動画について、「事件発生直後に現場で撮影されたもの」と伝えている。

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