カメルーン大統領(93歳)、10週間ぶりに帰国、病気療養か
ビヤ氏はスイス・ジュネーブからチャーター機で首都ヤウンデの国際空港に到着した。
.jpg)
カメルーンのビヤ(Paul Biya、93歳)大統領が20日、10週間にわたる海外滞在を終えて帰国した。1982年から40年以上にわたり大統領を務めるビヤ氏は6月7日に「短期間の私的滞在」として欧州に向かったが、長期不在が続いたことで健康状態や統治能力を巡る憶測が広がっていた。
地元メディアによると、ビヤ氏はスイス・ジュネーブからチャーター機で首都ヤウンデの国際空港に到着した。現地時間午後4時45分ごろに到着し、夫人とともに空港を後にした後、大統領府へ向かった。沿道には与党・カメルーン人民民主運動(CPDM)の支持者ら数百人が集まり、党の旗や大統領を称える横断幕を掲げて帰国を歓迎した。ビヤ氏は車内から支持者に手を振った。
一方、今回の長期旅行はカメルーンの政治的な権力継承を巡る問題も浮き彫りにした。野党は大統領が長期間不在となっていることを受け、憲法評議会に暫定的な国家元首の任命を検討するよう求めたが、評議会はこれを無視した。
カメルーン憲法では大統領職が死亡、辞任、職務遂行不能などによって空席となった場合、副大統領がいなければ上院議長が暫定的に職務を担う仕組みとなっている。しかし、政府は4月に副大統領職を復活させたにもかかわらず、ビヤ氏はまだ副大統領を任命していない。
今回の帰国によって当面の不透明感は和らいだものの、93歳という高齢の大統領を中心に権力が集中する政治体制と、将来の後継体制をどう整えるかという課題は残されている
