◎コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。
2023年1月11日/マラウイ、首都リロングウェの医療機関前、コレラに感染した子供を抱く母親(Thoko Chikondi/AP通信)

アフリカ疾病予防管理センター(CDC)は2日、アフリカ各国でコレラワクチンが不足していると発表した。

アフリカCDCのオグウェル(Ahmed Ogwell)博士は記者団に対し、「私たちは世界保健機関(WHO)などと協力して、コレラワクチンを確保する取り組みを進めている」と語った。

コレラは感染性下痢症のひとつで、治療せずに放置すると数時間で死に至ることもある。コレラ菌に汚染された水を飲んだり食品を食べたりすることで感染する。

オグウェル氏は「地元の製薬会社2社にコレラワクチンを製造できないか打診している」と明らかにした。

WHOは昨年10月、世界各地でコレラ患者が急増していることとワクチンの供給不足を理由に、ワクチン接種の回数を一時的に2回から1回に減らすよう勧告した。

経口生コレラワクチンの接種回数は2~3回が一般的である。

WHOはハイチやシリアでもコレラが拡大しているとして、ワクチンを無料提供している。

アフリカ大陸で感染が深刻なのはマラウイ。オグウェル氏によると、この1週間の新規感染者は確認できているだけで3577人、死者は111人に達したという。

アフリカ大陸でコレラが蔓延している5カ国の今年の累計感染者は2万7000人を超え、700人近くが死亡。その多くがマラウイで報告された。

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