SHARE:

タイ高校銃撃事件、教員ら5人死亡、男子生徒が犯行後自殺、祖父後も殺害

男子生徒は午前5時ごろ、自宅で祖父母を拳銃で射殺した後、祖父名義で合法的に登録されていた9ミリ拳銃を持って高校へ向かった。
2026年8月7日/タイ、首都バンコク郊外ノンタブリー、銃撃事件が発生した学校前(AP通信)

タイ・バンコク郊外のノンタブリー県にある高校で7日午前、14歳の男子生徒が校内で拳銃を発砲し、教職員5人を殺害、多数の生徒や教職員を負傷させた。さらに、この男子生徒は登校前に自宅で同居していた祖父母2人を殺害していたことも判明し、一連の事件による犠牲者は少なくとも7人となった。

男子生徒は発砲後、校内で自らを撃ち、その後死亡した。当局によると負傷者は30人を超え、このうち数人が重体となっている。この事件はタイで近年最悪規模の学校銃撃事件となり、大きな衝撃を与えている。

警察によると、生徒は午前5時ごろ、自宅で祖父母を拳銃で射殺した後、祖父名義で合法的に登録されていた9ミリ拳銃を持って高校へ向かった。午前10時ごろ、授業中の校舎内で突然発砲を始め、教師らを次々に撃ったという。

校内では銃声を聞いた生徒らが教室に立てこもったり、校舎の外へ避難したりするなど混乱が広がった。救急隊や特殊部隊が出動し、負傷者の救護と校内の安全確保に当たった。現場からは30発以上の未使用弾も見つかり、当局はさらに多くを殺害する意図があった可能性も視野に調べている。

犯行の動機は明らかになっていないが、中央政府は生徒が学業上の強いストレスを抱えていた可能性を示唆している。地元メディアによると、生徒は普段は物静かな性格だったとされる一方、SNSに拳銃の写真を投稿していたとの情報もあり、警察は精神状態や生活環境を含めて詳しい経緯を調べている。学校は事件を受けて授業を中止し、教職員には自宅待機を指示したほか、生徒や遺族への心理的支援を進める方針を示した。

タイの銃保有率は東南アジア諸国の中で比較的高いとされ、近年銃器を使った凶悪事件が相次いでいる。2022年には北東部ノンブアランプー県の保育施設で元警察官が30人以上を殺害する事件が発生し、今年2月にも南部ソンクラー県の学校で17歳少年による銃撃事件が起きた。

今回の事件を受け、アヌティン(Anutin Charnvirakul)首相は犠牲者に哀悼の意を表するとともに、銃器管理の厳格化を進める考えを示した。今回の惨事は学校の安全対策に加え、若年層のメンタルヘルス支援や銃器管理のあり方を問い直す契機となりそうだ。

この記事が気に入ったら
フォローしよう
最新情報をお届けします