スリランカ元大統領の息子を逮捕、エアバス機購入めぐる汚職疑惑
今回の捜査は、スリランカ航空が2013年に欧州航空機大手エアバスから旅客機を購入した取引に関連するものだ。
とラジャパクサ大統領(Getty-Images/AFP通信).jpg)
スリランカのラジャパクサ(Gotabaya Rajapaksa)元大統領の息子で、野党議員のナマル・ラジャパクサ(Namal Rajapaksa)氏が4日、国営航空会社スリランカ航空による航空機購入をめぐる汚職疑惑で逮捕された。
コロンボの裁判所は同氏を9月18日まで勾留することを認めた。ナマル氏は逮捕前、贈収賄などの疑惑について5時間以上にわたり、贈収賄・汚職疑惑調査委員会(CIABOC)の取り調べを受けていた。
今回の捜査は、スリランカ航空が2013年に欧州航空機大手エアバスから旅客機を購入した取引に関連するものだ。エアバスは航空機販売をめぐる贈収賄疑惑について、フランス、英国、米国の当局から捜査を受け、2020年に総額40億ドルの罰金を支払うことで事件を決着させた。今回のスリランカでの捜査は、この国際的な疑惑の流れともつながっている。エアバスの代表団は先月、スリランカ当局による捜査に協力するためコロンボを訪れていた。
ナマル氏はラジャパクサ氏の長男で、一族の有力政治家の一人だ。父は大統領を務めたほか、政界で長年大きな影響力を持ってきた。ナマル氏自身も国会議員として活動しており、今回の逮捕は単なる汚職捜査にとどまらず、同国の政治勢力図にも影響を与える可能性がある。
スリランカでは近年、ラジャパクサ一族の統治時代を含む過去の政治・行政に関する汚職疑惑の追及が強まっている。2022年の経済危機と政変を経て、政権に対する国民の監視は厳しくなっており、現職のディサナヤケ(Anura Kumara Dissanayake)大統領は過去の腐敗を追及する姿勢を示している。
一方、ナマル氏は一貫して不正行為を否定している。今後の捜査や裁判で航空機購入をめぐる資金の流れや関係者の関与が明らかになる見通しだ。スリランカ航空とエアバスは今回の逮捕についてコメントしていない。
