韓国2026年7月貿易収支、303億ドルの黒字、市場予想上回る
輸出増加をけん引したのは半導体で、メモリー価格の上昇を背景に輸出額は前年同月比179%増と大幅に伸びた。
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韓国産業通商資源省が8月1日に公表した貿易統計によると、7月の輸出額は前年同月比62.8%増の988億9000万ドルとなり、市場予想の59.0%増を上回った。6月の70.7%増から伸び率はやや鈍化したものの、世界的な人工知能(AI)投資の拡大を背景に、半導体やコンピューター関連製品の需要が引き続き堅調だったことが輸出を押し上げた。
輸出増加をけん引したのは半導体で、メモリー価格の上昇を背景に輸出額は前年同月比179%増と大幅に伸びた。AI向けサーバー需要の拡大に伴い、高性能メモリーへの引き合いが強まっていることが要因である。
コンピューター関連製品の輸出も404%増と急拡大し、米国の大手IT企業によるAI関連設備投資の継続が追い風となった。一方、石油製品は34%増、自動車は7.0%増、鉄鋼製品も4.4%増となり、主要輸出品目は幅広く増加した。
輸出先別では、中国向けが96%増、米国向けが69%増と大きく伸びたほか、中東向けも25%増と回復した。AI関連部材への需要が世界各地で拡大していることに加え、主要市場での景気回復が韓国製品の輸出を支えた形である。輸入額は26.5%増の685億6000万ドルとなり、貿易収支は303億2000万ドルの黒字だった。ただし、黒字幅は前月の360億9000万ドルから縮小した。
韓国経済は2025年半ば以降、AI関連投資の急拡大を背景に輸出主導の成長が続いている。市場では7月の輸出について、営業日数が前年より少なかったことから伸び率は鈍化すると予想されていたが、実際には予想を上回る結果となり、AI関連需要の強さが改めて示された。半導体価格の上昇が輸出額を押し上げていることも特徴で、数量だけでなく価格面での追い風も続いている。
半導体大手のサムスン電子とSKハイニックスは、ともにAI向けメモリー需要を背景に好調な業績を維持している。サムスン電子は半導体部門の利益が大幅に改善したほか、AI向け製品の供給契約を相次いで獲得し、世界的な半導体不足が2028年まで続く可能性があるとの見通しを示した。
一方で、中国企業の技術開発やAI投資の持続性への懸念から半導体関連株が値動きの荒い展開となる場面もあり、市場ではAIブームがどこまで続くかを慎重に見極める動きも出ている。もっとも、7月の輸出統計は世界的なAI投資が依然として韓国経済の最大の成長エンジンであることを裏付ける内容となった。
