ナイジェリア当局、覚醒剤製造拠点を摘発、メキシコ人を逮捕、国際的な麻薬網を追及
ナイジェリア国家麻薬法執行機関(NDLEA)によると、今回の摘発は国内各地で今年発見された複数の麻薬製造施設をめぐる、数カ月間の捜査の成果だという。
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ナイジェリアの捜査当局は15日、南東部エボニ州の建設現場に設けられていた覚醒剤(メタンフェタミン)製造施設を摘発し、メキシコ国籍の男を逮捕したと発表した。男は国外へ逃亡しようとしていたとみられ、最大都市ラゴスの空港で拘束された。
ナイジェリア国家麻薬法執行機関(NDLEA)によると、今回の摘発は国内各地で今年発見された複数の麻薬製造施設をめぐる、数カ月間の捜査の成果だという。捜査当局は単独の製造拠点ではなく、より広範な犯罪ネットワークが存在するとみて、関係者や資金、薬物の流通経路などについて調べている。
施設からは覚醒剤のほか、薬品を処理するための脱水装置3台や大量の化学物質が押収された。押収品にはアセトン、エタノール、塩化物系の塩、塩酸などが含まれており、相当規模の製造を想定した設備だったことがうかがえる。
当局が大規模な麻薬製造組織を摘発するのは今年に入って2度目となる。5月には南西部でナイジェリア人とメキシコ人が関与した組織的な麻薬犯罪グループを摘発しており、今回の事件と合わせ、両国の犯罪ネットワークの接点が捜査上の焦点となっている。
背景には、西アフリカを含む地域が国際的な違法薬物の製造・密輸拠点として存在感を強めている問題がある。国連薬物犯罪事務所(UNODC)は西アフリカについて、国境管理の脆弱さや汚職などを背景に、薬物の密輸と製造が拡大する地域になっていると指摘している。
今回の摘発は、メキシコなど中南米を中心としてきた麻薬犯罪がアフリカにも製造基盤を広げている可能性を示すものだ。ナイジェリア当局には、国内の製造施設を解体するだけでなく、海外の犯罪組織との関係を解明し、薬物の国際的な供給網を断ち切ることが求められている。
