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ベネズエラ前大統領の側近アレックス・サーブ被告、汚職事件で有罪認める 米フロリダ地裁

事件の中心となっているのは、ベネズエラ政府の食料支援事業をめぐる資金だ。
ベネズエラ、首都カラカス、マドゥロ大統領(左)とアレックス・サーブ氏(AP通信)

ベネズエラのマドゥロ(Nicolas Maduro、勾留中)前大統領の側近として知られる実業家アレックス・サーブ(Alex Saab)被告が15日、米連邦裁判所で資金洗浄事件について有罪を認めた。サーブ被告はフロリダ州マイアミの連邦裁判所で、ベネズエラ政府関係者への賄賂を通じて得た資金を米国の金融システムなどを利用して移動させた罪について、検察側の主張を認めた。

サーブ被告は米当局との合意に基づき、約1億9500万ドルの没収にも同意した。さらに、検察当局への協力にも応じるとしており、今後の捜査でベネズエラ政府関係者や国際的な資金移動の実態が明らかになる可能性がある。

事件の中心となっているのは、ベネズエラ政府の食料支援事業をめぐる資金だ。検察当局はこれまで、サーブ被告が政府関連事業の契約を得るために賄賂を利用し、数億ドル規模の資金を不正に流出させたと主張してきた。被告は2020年には西アフリカのカーボベルデで逮捕され、その後米国へ移送された。

サーブ被告は米国に引き渡された後、当初は起訴内容を否認していた。7月にも資金洗浄の共謀罪について無罪を主張していたが、今回、司法取引の一環として方針を転換した。これにより、検察はサーブ被告からベネズエラ政府の汚職や資金洗浄の仕組みに関する情報を得ることが可能になる。

サーブ被告はマドゥロ政権と深い関係を持ち、ベネズエラ政府の調達事業などに関与してきた。米国は長年、マドゥロ政権の腐敗や資金流出を問題視しており、サーブ被告の事件もその一環として追及してきた。

今回の有罪答弁は、単なる1人の実業家をめぐる汚職事件にとどまらない。サーブ被告が米当局への協力を通じて政権内部の資金管理や海外資産の実態を証言すれば、前政権をめぐる米国の捜査がさらに広がる可能性がある。とりわけ、賄賂で得られた資金がどのような経路で米国の金融網に入り、誰が利益を受けたのかが今後の焦点となる。

サーブ被告をめぐる司法手続きは、ベネズエラの政治だけでなく、国際的な腐敗資金の追跡という面でも注目される。今回の有罪答弁と資産没収、捜査への協力が、米国によるベネズエラ関連の金融犯罪捜査にどこまで影響を与えるかが問われることになる。

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