韓国・ソウルの貧困地区で火災、107人に影響、約13時間後に鎮火、1人軽傷
火災は27日の午後3時50分ごろに発生。炎は住宅が密集する地域へ広がり、強風にあおられて南側へ延焼した。
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韓国・ソウル南部の江南区にある貧困地区「九龍村(クリョンマウル)」で27日午後、大規模な火災が発生した。聯合ニュースによると、消防当局は28日未明、出火から約13時間後に火を完全に消し止めた。この火災により77世帯、107人が影響を受け、女性1人が脚に軽傷を負った。その他の死傷者や行方不明者は報告されていない。
火災は27日の午後3時50分ごろに発生。炎は住宅が密集する地域へ広がり、強風にあおられて南側へ延焼した。消防当局は消防士ら232人と消防車両など110台を投入。近隣の山への延焼を防ぐため、消防ヘリコプター6機も出動させた。住民39人が避難し、江南区は被災者のために近隣の学校や体育館を一時避難所とした。
九龍村はソウル有数の富裕地区である江南区に残るスラム街として知られる。1970~80年代、公共事業などで住居を失った人々が地区の周辺に移り住み、許可を得ずに住宅を建設したことが集落の形成につながった。住宅はビニールシートや合板、断熱材など燃えやすい材料で造られ、建物同士の間隔も狭いため、火災が拡大しやすい。
同地区では過去にも火災が発生している。2026年1月の火災では数百人が避難を余儀なくされた。住宅の老朽化や密集に加え、住民の多くが生活基盤の弱い世帯であることから、防災対策と住居の確保が課題となっている。
イ・ジェミョン(Lee Jae-myung)大統領は27日、関係当局に対し、利用可能な人員と装備を総動員して住民の安全を確保するとともに、消火活動に当たる消防士の安全にも万全を期すよう指示した。
今回の火災は先進的な都市開発が進むソウルの中心部に、災害に脆弱な居住環境が残されている現実を改めて浮き彫りにした。
