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パキスタン北西部でカーン元首相の支持者と警察が衝突、非常事態宣言で政治的緊張高まる

衝突の背景には、連邦政府が同州に非常事態を宣言し、PTIが率いていた州政府を停止させたことがある。
2026年10月13日/パキスタン、北西部カイバル・パクトゥンクワ州ペシャワル、カーン元首相の支持者と治安部隊(AP通信)

パキスタン北西部カイバル・パクトゥンクワ州で13日、収監中のカーン(Imran Khan)元首相を支持する人々と警察が衝突した。カーン氏の政党「パキスタン正義運動(PTI)」によると、警察は催涙ガスなどを使用し、この衝突で少なくとも5人が負傷した。警察は約50人を拘束し、政府施設への攻撃や治安を乱した容疑などで捜査を進めている。

衝突の背景には、連邦政府が同州に非常事態を宣言し、PTIが率いていた州政府を停止させたことがある。シャリフ政権はイスラム過激派によるテロ攻撃が増加する中、州当局が治安対策を十分に実施できていないと説明している。一方、PTIは、非常事態宣言は治安対策を名目にした政治的介入であり、党の影響力を排除するための措置と主張している。

衝突が深刻化したのは州都ペシャワル近郊の地区。ロイター通信によると、抗議活動では政府機関の事務所が襲撃され、火災も発生した。警察も施設が放火されたと明らかにしたが、実行者や詳しい経緯については明らかになっていない。

州警察は現場で対応に当たった警察官が実弾を使ったというTPIの主張を否定し、一部のSNSアカウントが人工知能(AI)で生成した映像を用いてフェイク情報を拡散していると非難した。警察は暴動や器物損壊に対して必要な範囲で対応したとしている。

SNSで拡散した動画には警察官とみられる人物が発砲する様子が映っている。

カーン氏は2023年から収監されており、汚職や軍事施設を標的とした暴動の扇動など複数の容疑で裁判にかけられている。同氏は容疑を否認し、一連の刑事告発は政治的動機に基づくものと主張してきた。妻や姉妹、支持者らも拘束されており、同氏をめぐる対立は長期化している。

シャリフ政権は州内での武装勢力対策を強化する必要があると主張する一方、PTIは非常事態宣言の撤回やカーン氏の釈放を求めている。政府と同党の協議も合意に至らず、政治的な緊張が高まっている。

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