北朝鮮・金正恩、無人機技術で「絶対的優位」要求、兵器展示会で軍事力強化を指示=国営メディア
無人機は弾道ミサイルなどに比べると、比較的低コストで生産・運用でき、偵察や目標の追跡、精密攻撃など幅広い任務に利用できる。
.jpg)
北朝鮮の金正恩(Kim Jong Un)総書記は10月29日、兵器展示会を視察し、無人機技術で「絶対的優位」を確保するよう軍需産業関係者に求めた。国営朝鮮中央通信(KCNA)が30日に報じた。
無人機が現代の戦争で重要性を増す中、北朝鮮は偵察や攻撃に用いる無人航空機の開発と生産能力の強化を進めている。国営メディアの報道を通じて、キムが軍事技術の高度化を重視している姿勢が示された。
無人機は弾道ミサイルなどに比べると、比較的低コストで生産・運用でき、偵察や目標の追跡、精密攻撃など幅広い任務に利用できる。とりわけ、爆発物を搭載して標的に突入する自爆型無人機は、ウクライナ戦争などで実戦投入が進み、戦場の様相を変える兵器として注目されている。北朝鮮もこうした動向を踏まえ、無人機の性能向上と量産体制の整備を軍事近代化の重要課題に位置付けている。
キムは2025年にも、人工知能(AI)を活用した自爆型無人機の試験を視察し、無人装備とAI技術を軍の近代化で最優先に開発するよう指示していた。KCNAは当時、偵察用無人機や攻撃型無人機の試験についても報じていた。AIの導入が進めば、目標の識別や飛行制御などの能力が向上する可能性がある。
北朝鮮軍の無人機能力を巡っては、ロシアとの軍事協力や、ロシアによるウクライナ侵攻から得られる実戦経験との関係も注目されている。ただし、今回の展示会で披露された技術の詳細や、外国からの技術支援の有無は明らかになっていない。
無人機開発の加速は朝鮮半島の安全保障環境に加え、韓国や米国など周辺国の防衛計画にも影響を及ぼす可能性がある。
