◎NZ準備銀行(中銀)は2021年10月以降、主要政策金利を大幅に引き上げている。
2022年6月30日/ニュージーランド、オークランドの住宅地(Michael Craig/New Zealand Herald)

ニュージーランド経済は中央銀行が金利を14年ぶりの水準まで引き上げた結果、景気後退に陥ったようだ。

統計局によると、2023第1四半期の実質GDPは前年同期比0.1%減となり、2四半期連続でマイナスとなった。

テクニカルリセッションとはGDPが2四半期以上連続で前期比マイナスとなることであり、景気後退に陥ったと判断される。

NZ準備銀行(中銀)は2021年10月以降、主要政策金利を大幅に引き上げている。

NZはパンデミック後にいち早く利上げを開始した国のひとつであり、それはFRBを上回っている。先月の引き上げで主要政策金利は5.5%となった。

NZ市民は利上げ前からインフレ圧力を感じていたため、住宅ローンなどの返済額が跳ね上がった結果、買い控えに走った。

多くの国がコロナ後の経済開放やロシアのウクライナ侵攻による燃料・食料価格の高騰に悩まされている。

NZ経済は1~3月、サイクロンの直撃や公務員ストにより、かなりのダメージを受けた。

NZ統計局は声明の中で、「サイクロンによる悪天候は園芸や輸送支援サービスの落ち込みにつながり、教師ストは教育に影響を与えた」と述べている。

NZ準備銀行は統計局の発表に先立ち、政策金利を据え置くと示唆した。

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