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ネパール・チベット大洪水、救助の焦点は水力発電所へ、900人の作業員を捜索

今回の災害では、ネパールとチベットで少なくとも1380人が死亡、5500人以上が行方不明となっている。
2026年9月6日/ネパール、鉄砲水が発生したヌワコット地区(ロイター通信)

ネパールでは8月26日に発生した大規模な洪水・土砂災害を受け、行方不明者の捜索が続いている。なかでも救助当局が重点を置いているのが、各地の水力発電施設で働いていた約900人の作業員だ。当局は7日、このうち121人については、洪水によって土砂や岩石が流れ込んだトンネル内に取り残されている可能性があると明らかにした。

被害が特に深刻なのは、中国との国境に近いラスワ地区などである。水力発電所のトンネルは山岳地帯の地下に広がっており、洪水によって出入口や内部の通路が大量の泥、岩石、瓦礫で塞がれている。救助隊は重機や特殊な掘削機を投入しているものの、道路や周辺インフラそのものが破壊されているため、現場への接近自体が難しい状況にある。

一方で、希望を示す救出も報告されている。救助隊は9月に入り、洪水発生から日数が経過した後も水力発電所のトンネルなどから生存者を救出しており、中国人1人を含む複数の作業員が生還した。こうした事例は、長期間閉じ込められている人々がなお生存している可能性を示すものとして、捜索活動を続ける大きな理由となっている。

今回の災害では、ネパールとチベットで少なくとも1380人が死亡、5500人以上が行方不明となっている。ネパール政府は9月7日を追悼の日とし、犠牲者を悼んだ、

ネパール政府は国際社会に支援を要請し、ドローン、仮設橋、DNA鑑定キット、感染症対策用品などの提供を求めている。今回の災害は山岳国家ネパールが抱える救助インフラの脆弱性だけでなく、水力発電開発が集中する地域で大規模災害が発生した場合のリスクも浮き彫りにした。

今後は行方不明者の捜索に加え、被災した発電施設や道路、集落の復旧、そして同様の災害に備えた防災体制の強化が課題となる。

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